例のごとく憂鬱な月曜日なのだが、今日は最後の最後のチャンスに1単元(100株)だけ公募が当たった『ホロライブ』の『カバー』の上場日。
かなり枚数が多いので、そんなに上がらないのではないか、という見方と、同業のANYCOLORが業績好調で、ここも買われて初値が大きく上がるのではないか、という意見が入り乱れていて、興味深い銘柄だ。1単元だけでも、自分が持っているとなればなおさらのこと。
朝、仕事前に気配値、初値の合致点をみると1株2000円くらいになっていて(公募価格は750円)、これは今日は寄らないで明日に持ち越しかな、と思っていた。お昼に確認したときも、今日寄るかどうかギリギリ、でも最後は吊り上げられることが多いので寄らないだろう、という感じだった。
ところが、お昼過ぎに突然、という感じで1750円で初値がついた。
カバーの株は、1単元だけしか持っていないし、ANYCOLORのとき初値で売ってちょっと後悔したので、よほどのことがないかぎり手元に置いておくつもりだった。まあ、ゼロになることはないだろうし、仮にそうなってもマイナス7万5000円。最近、持っている株が高配当安定株ばかりになっているので、少しは「リスクはあるが化けるかもしれない株」があってもよかろう。稼ぎたいだけなら健診とか当直のアルバイトに行け、って話だし。
1750円で初値がついたあと、2000円近くにまで上がり、うむうむ、と思った途端にVC(ベンチャーキャピタル)が持ち株を手放しているのか、すごい数の株が売られ、ナイアガラの滝のように株価が落ちていった。売るつもりはなかったはずなのに、どんどん下がっていくのはかなりのストレス。それでも、今売れば税金払っても5万円くらいはプラスになる……と、迷いが生じてきたのだが、結局、売る踏ん切りもつかず、終値は1400円。最高値では売れなかったとしても、初値で売っていれば税引き後で8万円くらいは浮いていたのか。
しかし、VCが容赦なく大量に売ってくるのに対して、カバーの株を買う人も途切れず、やっぱり人気あるんだなあ、とも思った。
普通、こういう流れになると、ストップ安まで持っていかれることが多いのだが、最後は少し持ち直してもいたし。
頑張れカバー!VCに負けるな!と、応援せずにはいられない。
別にカバーという会社側にとっては、VCは敵ではないのだが。
売るつもりはないはずなのに、下がっていくのをみると「今ならまだ5万はプラス……」と、売りたくなってくる自分の小市民っぷりが悲しい。
割高、割安いろんな意見はあるだろうけど、その会社を応援したい人が、少しずつ株を買って「株主」になるというのは、けっこう新鮮でもあり、本来の株式会社というのはこういうものではなかったのか、という気もする。
しかし、実際問題としては、銘柄への愛着で売り時を誤ってしまう、というのが僕の典型的な失敗パターンなんだよなあ。
そして、これだけ「ファンアイテムとして買いたい」「高額スーパーチャットみたいなもの」だとSNSで多くの人が書いていたのに、上場してみると個人の買いでは、VCの意地でも儲ける、という圧に抗うのは難しい。ああ資本主義。
初値で売っていれば、新しい眼鏡買えたな、と思いつつ歯医者へ。定期メンテナンスの日。
今日の担当の衛生士さんは、手早く、そして苦痛も少なく歯石を取ってくれたのでありがたかった。混んでいたので、そんなに時間をかけられなかっただけかもしれないけれど。患者が長い間口を開けていて苦しそうにしているのに自分の作業に没頭してしまう人とか、丁寧なんだけどやたらと時間がかかる人とかに当たると結構つらい。それと同時に、自分が患者側になってみると、普段の自分の仕事ぶりについて、反省するところも多い。
研修医時代に、「採血がうまい人を呼んできて」と言う患者さんがいたのを思い出す。よほどその人の接客態度が悪くなければ、身体に関することでは「上手さこそが最良のサービス」なのだ。
25時に就寝。今日は「呪え!」をやる時間がなくて残念。