じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

人というのは、狭い世界で権力を握るとロクなことをしない


 1月14日。正月モードも終わりだ。今年は年末年始が忙しかったので、レストモードに入っていた時間が短かった分だけ年始の再起動もスムースだったように思うが、ここにきて、どっと疲れが押し寄せてきている。ハードがもう老朽化しているんだよな、50年以上使っていればしょうがないことではある。

 年が明けて、インフルエンザが増えるかと思いきや、新型コロナウイルス感染が急に増えてきた。もうだいぶ経つけれど、いつまで「新型」なんだ、そして、同じCOVID-19でも、ワクチンの効果なのか弱毒化してきているのか、だいぶ症状が軽くなってきている気がする。
 あと10年、20年したら、「昔は熱があったら直接外来の診察室で診てもらえた」「面会は面会時間内なら基本的に自由だった」と言うと、「そんな時代もあったんですね」と、言われそうだ。規制をはじめるよりも、やめるほうが難しい。思えば、病院という職場は、僕が働き始めてから30年くらい、電子カルテが普及したくらいで、ずっと同じことをやっている。むしろ、書類書きや説明のための時間は増えたし、朝から勤務して、当直、また翌朝から通常勤務、というのも変わっていない。

 中居正広氏の件、人というのは、狭い世界で権力を握るとロクなことをしないのは、僕自身もいろいろ見聞きしてきた。そういうのって、無理やりだったり、周囲からの同調圧力みたいなものがあったり、自分から権力に近づくために自身を捧げたり、さまざまな状況があって、饗応される側も勝手に相手を解釈し、麻痺してくるのだろうな。どんどん「やってもらうのが当たり前」という感覚になる。中居氏とほぼ同年代の僕も、病棟のスタッフ何人と寝た、とか自慢げに話している医者を何人かみてきた。

 SMAP解散騒動のときは、さんざん「裏切り者」扱いでバッシングされていた木村拓哉氏が、いまや「スキャンダル皆無!さすが日本を代表するスター!」と持ち上げられまくっているのも、人の心の移ろいやすさを感じる。広告とエロと胡散臭い美談に満ち、地に落ちた犬を正義で殴り続けるためのSNSにもうんざりしている。

 なんで望まない人とそういうことをしたがるのだろう、と思うのだが、僕自身、そういう方面への熱量が少なめなだけで、その分、ほとんどの人が見向きもしないレトロゲームの限定版とかを買い漁ったり、未読の高額の本を山積みにしていたりしているので、「正しい」というよりも、「偏る方向がそちらではなかった」だけのようにも感じている。嫌がる相手に接待してもらう時間があったら、テレビゲームか読書かブログ書きに使いたい、それだけのこと。

 世界にリセットボタンがあれば、押してみたいな。でも、子どもたちがいるからな……

 最近、眠剤の効果が今ひとつで夜中に何度も目が覚めてしまう。


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