じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

2021年の『凱旋門賞』、日本絡みの馬にもおおいにチャンスがありそうなレース、だと思っていたのだが。


 10月最初の日曜日。
 緊急事態宣言もようやく明けたのだが、あえて混みそうなときに外出する必要もなかろう、ということで、家でゲームをして過ごした。
 小学校1年生の次男のテレビゲームの上達ぶりには本当に目を見張るものがある。好きなもの、楽しいものには集中できるよなあ、やっぱり。その対象が勉強とかスポーツだったら良かったのだが、そうはいかないのが現実というものではある。

 秋のG1初戦のスプリンターズS、ずっと応援してきて、ようやくG1で馬券になってきたダノンスマッシュ、中山の成績は良いし、今年はグランアレグリアはいない。休み明けのほうが走る傾向もある。内枠有利の中山で7枠14番なのと3年連続同じG1で好走るするのは難しい、と言われているので迷いもあったのだが、モズスーパーフレアにビアンフェにレシステンシアと、逃げ先行争いが激しくなって前へ行く馬は潰れるのではないか、という読みもあり、ダノンスマッシュ本命に。レースは予想外にペースが落ち着いて、内枠から逃げ馬の後ろにつけ、抜け出しも完璧だったピクシーナイトの完勝だった。内から1枠1番のシヴァージが伸びたのをレシステンシアがきわどく抑えて2着を確保。ダノンスマッシュは6着に敗れたものの、馬券は▲〇の縦目でなんとか少しプラスになった。まあでも、当たったから結果的にはよかったものの、シヴァージ2着の可能性も十分あったわけで、競馬というのは怖いな、とあらためて思う。

 夜、楽しみにしていた凱旋門賞。重い馬場が得意で、父も凱旋門賞を勝ったバゴのクロノジェネシスと、春の天皇賞で、3200mでしぶとい競馬をし、前哨戦も逃げ切ったディープボンド。武豊騎乗のブルームにディープインパクト産駒のスノーフォール。日本絡みの馬にもおおいにチャンスがありそうなレース、だと思っていたのだが。
 クロノジェネシスは直線途中まで食い下がっていたけれど、最後はスタミナが切れたのか7着。人気のタルナワとハリケーンランが競っている外から、ドイツのトルカータータッソが一気に差し切って凱旋門賞を制覇した。
 不良馬場も日本馬にとってはつらかったのだとは思うけれど、凱旋門賞そのものが、とくに近年はけっこう荒れるレースではあるよなあ。海外馬でも「強い馬が勝つ」とは限らない。

 日本馬が一度勝ってしまえば、「まあ、こんな日本とは条件が違い過ぎるレースにこだわる必要なかったよね」って、呪縛を断ち切ることができるはずなのだけれど。
 ドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサも、今はトルコで種牡馬生活を送っているし。
 ドバイで勝ったから、まだ種牡馬でいられる、とも言えるのかもしれないが。

 ああ、それにしても、毎年オルフェーヴルがソレミアにゴール前で差し返されたレースを思い出さずにはいられないなあ。
 あのときは、本当に「勝った!」と思ったのに……
 僕が生きているうちに、日本馬の凱旋門賞制覇を観ることができるのだろうか。ナカヤマフェスタあたりが勝っていたら、それはそれで「そんなものなのか……」と微妙な気分になっていたかもしれないけどさ。