じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「女子はコミュ力が高いから、合格ラインを高くした」という謎理論

 朝、長男と話をしていたら、「今日の気になるニュース」のことを調べてくるという宿題があるらしい。
 「それで、ゴーン会長のことを調べようと思う」と話していたので、内心、「そんな難しそうなネタを……」と思っていた。
 ゴーンさんのおかげで、日産は危機を脱することができたのかもしれないが、だからといって不正をしてもいい、ということにはなるまい。だが、ゴーンさんが自分の収入や行状のありのままを公開して、「自分はこのくらいの価値がある人間なのだから」と公言していたら、世間はどんな反応を示しただろうか。

 順天堂大学医学部でも不適切入試が行われていたとのこと。

 2次試験でも男子と女子に0.5点差をつけ差別した理由については、面接試験(最高5点)を念頭に「女子の方が精神的な成熟が早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向がある」とし、新井学長は「20歳を過ぎると差がなくなるというデータもあり、男子学生を救うという発想で補正した」と釈明した。

 これに対し、第三者委は報告書で、過去6年における面接の平均点の男女差が0.2点であることに言及し「0.5点の区別をつける理由として合理性がない」と一蹴した。


 何がすごいって、こんな理由が通用すると思っている、ということだよなあ。
 しかも、そこらへんのおっちゃんが酔っ払って言っているのではなくて、大学の責任ある立場の人が。
 誰がきいても、そんな無茶な、という話なのに。
 女性のほうが結婚・出産で仕事ができない時期があったり、辞めてしまう率が高いから、という理由のほうが、正しい、正しくないはさておき、理由として理解はできる。
 現在の能力が低いほうが、伸びしろがあるから高得点というのであれば、その場の試験での評価なんてできなくなってしまう。
 僕が以前小耳にはさんだ話では、医学部の面接というのは、基本的に「あまりにも常軌を逸した人をスクリーニングするくらいの役割」だということだったのだが、それも大学によって違うのだろうか。
 正直、男子校から大学に入った僕には、同級生の女子はみんな大人にみえたのも事実なんだけれども。