じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「知らなくて良かった他人の幸福」が、僕の苛立ちを増幅してしまう。

 遅ればせながら、ソールオリエンス強かった!
 ファントムシーフ本命だったのだが、べラジオオペラとタスティエーラが同じ枠に入っていた7枠が気になり、枠連1−7も買っていたのでなんとか的中し少しだけプラス。スタート前のソールオリエンスの発汗をみて、「まあ、過剰評価だよなあ」と買ったことを後悔したのに、ハイペースとはいえ、道中あの後方から短い中山の直線で届くとは。最後の直線は、ああ、よくわからない馬ばっかり来てる……ファントムシーフは来そうにないし、同じ4枠のトップナイフは出遅れだし、とやさぐれていたところにソールオリエンスが文字通り飛んできたので有り難かった。タスティエーラがいる7枠を買えたのも、タスティエーラのお父さんのサトノクラウンが、道悪に滅法強い馬だという記憶があったからだった。道悪の宝塚記念を快勝し、道悪の秋の天皇賞では、この馬を本命にしたら、勝ったキタサンブラックの2着だったのだよなあ。昔の記憶も、たまには役に立つ。

 4月18日は、全くいいところがない、というか、ロクでもないことばかり立て続けに起こる日で、仕事ではトラブルが多く、楽天証券楽天銀行IPOは外れた。6倍のところに3単元申し込んでいたので、当選率43%くらいだから致し方ないのだが、こういうほぼ二分の一みたいな賭けで、なぜいつも悪いほうばかり引いてしまうのか。ツキに見放された人生ではある。カープは投手戦から、9回にようやく1点を取ったのに、守護神・栗林が打たれてサヨナラ負けだし……まあ、今夜の栗林の無念さを思えば、僕の楽天銀行外れなど、たいしたダメージではない、というか、外れても仕方がないものが外れただけなのに、なんでこんなに落ち込んでしまうのか。ネットで大量当選報告とかを、つい見てしまうから、というのも大きいのだよなあ。ネットでは、「知らなくて良かった他人の幸福」が、僕の苛立ちを増幅してしまう。なんでこんなときに、阪神ファンの喜びの呟きとかがタイムラインに流れてくるのか。いや、ファンだったら喜ぶのは当たり前の試合結果だよな、わかる、わかるんだが、わかるから不快さが消えるわけではない。きっと僕が書いているものも、たくさんの人を不快にさせているのだろうな。どうか、そういう人の目になるべく触れませんように、と願うしかないが、願ってみせるというのもポーズでしかないというのもわかっている。

 最後に日興証券の抽選結果を確認していたら、楽天銀行の株が補欠から当選に繰り上がっていて驚いた。日興証券というのは、ただでさえ難しい補欠繰り上がりが、さらに起こりにくいシステムの証券会社なのだ。できれば、その運、今日メイン抽選のRidge-iで発揮されてほしかった……というか、日興証券で繰り上がるようなら、楽天銀行、公募割れするのでは。

 若い頃「僕のことを好きになるような人は、人を見る目がないから、好きになってはいけないな」と考えていたのを思い出す。それだと、永遠にマッチング不可になるのだが、本当にそう思っていた。歳を取るというのは、鷹揚になるというか、バカになることでもあるし、バカなことに気づかないフリができることでもある。


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