じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

上場する『カバー』のIPO(新規公開株)抽選日に、SNSを眺めていて思ったこと。

 何もかもが、うまくいかない時期というのはある。
 3月というのは、僕にとってはゴールデンウィーク明けと並んで、気分の変調が激しくなりやすい時期でもある。
 そういえば、医局に属していた頃は、2年に1回くらい3月に転勤していたし、自分が転勤しなくても、周りの人が変わるとけっこうストレスになるのだよなあ、飲み会とかも多かったし。
 そんな名残りからなのか、この年齢になっても3月はなんだか落ち着かない。そういえば職場との契約更新の時期でもある。

 今日はホロライブを運営している「カバー」という会社の新規株式公開の抽選日だった(たくさんの株を配分する権利を持っている「主幹事」2社のうちの1社、みずほ証券は明朝に抽選結果発表なのだが)。

 枚数も多かったし、知名度が高く値上がりが期待できる企業なので僕も抽選に参加していたのだけれど、いつもと同じ「落選」、親の顔より見た落選。
 まあ、人気ありそうだしなあ、と思いながらTwitterを見ていたら、いつものIPO(新規株式公開)の抽選日とは違って、「カバーが上場すると聞いてはじめてIPOに参加しました!ホロライブを応援しているので当たっても絶対に売りません!」とか、「資金の拘束期間が長くなるだけで、繰り上げ当選の可能性はほとんどないので嫌われがちな『補欠当選』で大喜びしている人」や、落選したのに「対戦ありがとうございました!」とつぶやいている人、「落選したから、この株を買うための資金を全部スパチャ(スーパーチャット(投げ銭)する!」と宣言している人など、眺めていてけっこう楽しくなってきた。株もファンアイテムの時代になったのか。

ああ、「推し」の上場って、お祭りなんだな。毎回「なんで『落選』ばっかりなんだよ、証券会社ちゃんと抽選しているのか!!」と気が立ってしまう僕は、人生楽しんでないな、と少し反省。外れたって、大きなデメリットがあるわけじゃないのにね。しかし、1単元(100株)だと7万5000円になるのだが、そんなにスパチャするの?でも、どうせタワマンなんて買えないし、車も高いし、ギャンブルもイライラして損するだけだし、飲み会も無理に付き合わなくてもいい世の中になってきたから、「誰かにあげて喜んでもらう」というのは、確かに悪くない使い道かもしれないな。
 ああ、でもやっぱり欲しかったな、カバーの株。
 ……とか思っていたら、クレディ・スイス銀行が危ないのではないか、という情報が流れてきて、株価の雲行きが怪しくなってきた。
 それでもカバーは強いとは思うけど。いや、僕も応援するつもりで、『はてな』株を1単元(100株)だけ持っているのだが。というか、今の『はてな』株って、応援以外に買う、あるいは持ち続ける動機は、ねえ……


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