令和元年5月1日。
僕は休みだったのだが、長男を塾に送迎。
合間に博多の街を少し散策……しようと思ったけれど、あまりの人の多さに辟易し、本を買ってコーヒーショップで読んでいた。
新天皇のはじめてのお言葉。
「自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、寄り添いながら、憲法にのっとり、象徴としての責務を果たす」
陛下はもう59歳になられているし、新鮮、というよりは、安定感がある。
だが、この短い言葉のなかに込められた「象徴としての責務」を果たすというのは、とんでもなく大変なことだよなあ。宮廷の儀式についても、女性蔑視ではないか、と報道された国もあったそうだし。
退位された上皇は「昭和天皇の直系の子」という背景があったし、太平洋戦争のときも、何かができる立場ではなかったにせよ、生まれてはおられたのだ。
だが、あの戦争の記憶も薄れていくなかで、新天皇も、上皇と同じことを続ければ良いのかどうか。
新天皇も僕も「戦争をリアルタイムでは知らない世代」だし、「象徴としての天皇」という役割も、太平洋戦争後の昭和天皇と、上皇しかつとめたことがない。
そもそも、「象徴」なんていう、ふわっとした言葉で定義されている仕事なんて、どうやればよいのだろうか。日本国民の大部分は「皇室」を敬愛しているけれど、眞子さま、佳子さまが「個人としてのプライバシー」について語ると、「皇室の一員として、もう少し発言を慎んでほしい」という、アナクロな価値観を押し付けられている存在でもある。
皇室は「日本人にとっての理想の家庭像」であってほしいと多くの人が願っているにもかかわらず、あんな日常を過ごしたい人はほとんどいないはず。
日本人が天皇制を廃止するのではなく、天皇家が自発的に天皇制から降りる、という選択をする未来だって、ありうるのではなかろうか。
カープは今日も惨敗。連打で2点先制し、野村祐輔は好調だったのに……どうしてこうなった……って、四球祭りにエラーで大盤振る舞い。カープファンにとっては、つらすぎるゴールデンウイークになっている。
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