じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『猫の恩返し』と「真夜中の保育園」

終日雨模様。
秋の長雨、というか、もう今年もあと1ヵ月とちょっとなのだな。
もう今度の日曜日はマイルCSだし、来週はジャパンカップだ。外国馬はほとんど出走しないけど。

夜、久々に『猫の恩返し』を観た。
この作品とか『耳をすませば』って、僕にとってはジブリの中でもとくに苦手な系統なんだよなあ。
結局、「善意の押しつけは迷惑だ」って話にしかなってないような気もするし。
「テレビ初公開!」という『ギブリーズepisode2」も、映画館で観たときには、こういうのも面白いなと感じた記憶があるのだが、テレビで今観ると、「まあ、わざわざテレビで放映しようとは思わないよな、これ」というのが率直な印象だった。
この映画でいちばん、というか唯一好きなのは、つじあやのさんのエンディング曲『風になる』なのだけれど、このテレビ放送ではカットされていて悲しかった。
映画館で『猫の恩返し』を観たとき、『風になる」を劇場内の子どもたちが一緒に歌っていたのがすごくよかったんだよね。
『ポニョ』のときでさえ、そんなふうに子供たちが一緒に歌わなかったのに。
しかし、ジブリのテーマ曲を歌った人たちは、これでみんなに知られて売れるようになると思わせておいて、その後はまたあまり売れない、ということが多い。
つじあやのさんも、これがきっかけでもっと売れるかと思いきや、これが最大のヒット曲になってしまったし。
もともと売れていた松任谷由実さんや加藤登紀子さん、矢野顕子さんはともかく、ジブリの主題歌というのは、なかなか「きっかけ」にはなりにくいのだな。
ジブリの歌の人」というイメージは、かえってその後の活動をやりにくくしてしまうところもあるのかもしれない。

ドキュメント72時間』は、福岡・中州の「真夜中の保育園」。
世の中には、本当にいろんな「夜の仕事」がある。
ただ、保育園の「お迎え」の光景って、どこでも、昼も夜も変わりないみたい。
連れて帰ろうとすると遊び始める子どもたち。
「小児科の先生に、『父親は母親にはなれない』と言われた」という話をしていたお父さん。
そうだよなあ、でも、母親だったら、父親にもなれるのかなあ。
この保育園では、保育士さんたちもずっと夜勤をしているのか……
この『ドキュメント72時間』のエンディング曲を聴くと、毎回、とくに悲しい話じゃないのに泣きたくなるのは何故なのだろう。


猫の恩返し / ギブリーズ episode2 [DVD]

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