じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

高橋幸宏さんの訃報と『RYDEEN』の思い出


 なんだか眠りが浅く、起きたりまた眠ったりしているうちに朝になった。
 Twitterで、元YMO高橋幸宏さんの訃報を知った。70歳は、今の時代の男性の平均寿命からすれば早すぎる。
 『RYDEEN』をはじめて聴いたのは小学校の体操の時間か何かで、運動嫌いの僕としてはひたすら憂鬱な時間に、なんだかゲームミュージックみたいなカッコいい曲が流れてきて、これなら体操してやってもいいな、と思った記憶がある。
 日本が高度成長を遂げていて、世界から称賛と反感を浴びていた時代に、日本人の蔑称とされていた『Yellow』を名前にして世界に挑戦したYMO。僕は愛とか恋とかばかりの歌謡曲が苦手で、映画音楽やゲーム音楽のようなインストが好きな子どもだった。
 『スーパーロコモーティブ』というテレビゲームには『RYDEEN』がBGMとして使われていたのだが、当時のテレビゲームのPSG音源は、YMOがこの曲で使っていたシンセサイザーと音色が近くて、ゲームセンターでも『RYDEEN』が際立っていたのだよなあ。『スーパーロコモーティブ』そのものは、アーケードゲームとして大ヒットとはいかなかったのだが、とにかく『RYDEEN』はカッコよかった。歌詞が無いからこそ、YMOの音楽は古びないような気がする(歌が入っている曲もYMOにはあるのだが)。高橋幸宏さんは、『地球戦士ライーザ』(ファミコン移植時は『銀河の三人』)の音楽も担当されていたというのも知った。『ゼビウス』をレコード化したのは細野晴臣さんだし、坂本龍一さんもゲーム音楽を手がけている。いまはオーケストラサウンドなどの「普通の音楽」をゲームで簡単に流せるようになったけれど、だからこそ、1980年代、90年代のPSG音源やFM音源の「ピコピコサウンド」の時代のゲームミュージックと新しい音楽へのワクワク感が忘れられない。

 日曜日なのだが、まだ新型コロナも流行っているし、しばらく観ていなかった『SPY×FAMILY』のアニメ観て、Switchの『魔法使いの夜』を少し進めて過ごした。出かける用事も仕事もなければ、日曜日は案外長いのかもしれない。