平日休み明けで、居残り当番が重なっている金曜日は毎週つらい。
まあ、今週のように、土曜日が午前中で終わるのなら、まだ良いのだけれど。
Yahoo!ニュースで、『龍が如く』総合監督の名越稔洋さんが、セガ退社を発表したことを知った。
名越さんは1965年生まれだから、ひと昔、いや、ふた昔前くらいなら、定年退職でもおかしくない年齢なんだよなあ。
しかし、僕自身もそんなに年齢が離れていないので、このくらいの精神・身体の状態で「あとは隠居してください」とか言われたら、そりゃ何をやっていいかわからなくて困るよなあ。もっとも、僕が子供の頃に比べると、いまの高齢者は、昔より10歳くらいは若く見える気がする。80歳でも70歳、70歳でも60歳くらいで、60歳だと、まだまだ現役、という感じ。
栄養状態とかの影響もあるのだろうけど、もしかしたら、僕が年をとって同世代は若く思いたいのと、高齢化社会で、相対的に高齢者が多くなったから、なのかもしれない。
名越さんといえば「チー牛発言で炎上した人」というイメージが強いのだが、50代半ばとなれば、あと2作か3作くらい、自分が作りたいゲームを自分の権限でつくりたくなったのだろうか。
すぎやまこういち先生の訃報は別格(という言い方もおかしいが他に思いつかない)としても、ゲームデザイナーの去就がYahoo!ニュースのヘッドラインに載る時代になったのだなあ、と感慨深くもあった。
みんな「反社」は嫌いだし、暴力団員を街で見かけたら避けると思うのだが、『龍が如く』シリーズは大人気だ。
僕も「あなたはあんなにヤクザなんて嫌いと言いながら、こんなゲームを嬉々としてやっている」と呆れられたことがある。
人は自分が傷つかない暴力はけっこう好き、ということなのか、フィクションの世界に現実のモラルを持ち込んで、なんでも「反社会的」だと認定してしまうことでガス抜きができなくなる、と反論すべきなのか。
まあ、いくら『龍が如く』をプレイしても、「このゲームがきっかけでヤクザになりました」なんて人はいないよね、たぶん。それこそ、僕のような「チー牛」のほうが(個人的には牛丼もカレーもすでに完成された食品だと思っているので、チーズをトッピングすることはないけど)、好むゲームのような気がする。
そういえば、いまの名越さんくらいの年齢から、すぎやまこういち先生はゲーム音楽をつくりはじめたのだよなあ。