早番だったのだが、今朝も雨。
湿度も高く、仕事もいまひとつはかどらず、梅雨らしい一日だった。
仕事を終えてから、今日公開の是枝裕和監督の『万引き家族』を観に行った。
さすがカンヌのパルムドール!というほどではなかったものの、パルムドール効果で、けっこう劇場内は賑わっていた。
『羊と鋼の森』も今日から公開なのか。地味系の面白そうな映画が重ならなくても良いものを。
『万引き家族』は、リリー・フランキー、樹木希林、安藤サクラという「演技が上手いのはわかっているのだけれど、見慣れすぎてしまった名優たち」の競演だった。カンヌの審査員は、「またか……」みたいな気持ちにはならないだろうけど。
「いま、そこにある家族」を描いた作品なのだが、「歪み」を集約したような家族にもかかわらず、かえって、「家族らしさ」を感じてしまう。
豊かになったり、自分が幸せになるのが最優先になったりすれば、「家族」というのは不要だという結論を出す人は、けっこう多いのではなかろうか。
とりあえず、観てもすっきりしないというか、観たあとにモヤモヤしている時間のほうが上映時間よりもはるかに長い、そんな作品だった。
だが、それが是枝作品の魅力ではある。
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