家の体温計が壊れてしまったので、ドラッグストアに買いに行った。
僕にとって、体温計というのは、「とりあえず家のどこかにあるもの」であり、職場では手が届く範囲にあるものなので、あらためて購入するのは久しぶりというか、前に買ったときの記憶はないのだ。
そもそも、このドラッグストアに売っているのだろうか……などと不安になりつつ店内を探索してみると、けっこうな種類の体温計が置かれていた。価格も、安いもので税込み700円くらいから、2000円くらいまで。データを記録できるものもある。
あまり手持ちもなかったので、安いので良いかな、と700円のものを手にとったのだが、「体温を測るのに10分かかる」というようなことが書かれていて、さすがにそれは長いな、と驚いた。この値段の差はどこにあるのか、と見比べてみると、どうも、測定結果が出るまでの時間が短いほど高価になる、という傾向があるようだ。
10分は長いが、最短の20秒で測定というのも、ちょっと短すぎるような気がして、結局、60秒で結果が出る1500円くらいのものを購入。
医療機器メーカーが作っているものだし、20秒でもそんなに誤差は出ないのだろう、とは思うけれど。
小学4年生の女の子が亡くなった事件で、父親に続き、母親も逮捕された。
「暴行を制止しなかったことが、共謀にあたる」との容疑だそう。
亡くなった10歳の女の子の苦しみを思うと、「なぜ母親が助けてあげなかったのか」と、誰もが感じるはずだ。
だが、家庭、という狭い世界ができあがってしまっていて、そこに父親が暴君として君臨していると、母親も言いなりになるしかなかったというか、半ば洗脳されていたのではないか、という気もする。
逆らったら自分がやられる、という怖さもあったはず。
とはいえ、「逆らえない状態だったから、母親に罪はない」と言い切るのも難しい。
これが「無罪」ということなら、親が子どもを助けなくても仕方がない、と認めてしまうことにもなる。
もし、暴力や恐怖で支配されている状況で、暴力を振るわれているのが赤の他人だったら、見捨てても、おそらく「共謀」にはならない。
見捨てた側の内心の罪の意識は消せないとしても。
「家族」だからこそ、密室化しやすいことでも、家族「なのに」助けなかった、ということで逮捕されてしまうのは正しいことなのか。
どうしようもなかったのかもしれないけれど、「無罪」にはできない、というか、逃げればよかったのに、とは思うのだけれど、追い詰められたときに、「逃げる」という選択肢は、なかなか思い浮かばない、あるいは、そうしたくてもできない、逃げ方もわからない、という人は、ものすごく多いのだろう。
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