ゴールデンウイーク明け。
ああ、また今年も五月病がやってくる。
注目されていたフランスの大統領選挙は、前経済相のエマニュエル・マクロンさんがマリーヌ・ルペン候補に圧勝して当選。39歳は史上最年少のフランス大統領だそうだ。僕よりもずっと若い。ほんとに、40歳前に大統領になっちゃう人もいるのに、僕ときたら……とか比べるのもおこがましいのでやめておく。まあ、カンパニー(馬)みたいに晩成かもしれないしさ。
EUとの協調と訴えたマクロンさんとEU離脱を主張していたルペン候補だったのだが、前者の圧勝を受けて、安倍首相は「内向き志向や保護主義的な動きに対する象徴的な勝利であり、欧州連合(EU)への信任だ」という祝福のメッセージを送ったそうだ。
ここでフランスまでEU離脱ということになると、EUの枠組みそのものが崩れることになりかねないし、ルペン候補には、父親の「極右」のイメージがマイナスになったのだろう。
とはいえ、この選挙結果は「内向き志向や保護主義を否定するもの」というよりは、多くの人が既成の政党や政治家への不信を示したが、国民戦線の党首と大統領にするのはリスクが高すぎると判断した、ということなのだと思う。
マリーヌ・ルペン候補が負けたというよりは、予選ですでに既成の政党・政治家がみんな負けていることのほうが、大きな意味を持つのではないか。
そう考えると、この結果は「保護主義・排外主義からの揺り戻し」というよりは、「既成の政治・政治家への不信感の拡大」の流れのひとつにすぎない、とも言える。
しかし、高校のときの先生、しかも既婚者を追い続け、結婚するというのは、僕の感覚からすれば「アウト」なんだけどなあ。公私の区別がつけられない人のような気がして。
でも、フランスという国は、「それはそれ」なのか。
宇野宗佑元首相が、少しだけ不憫だ。
夜、『中居正広のミになる図書館』という番組を仕事をしながら眺めていた。
実ははじめて観たのだが、本を紹介する番組だとばかり思い込んでいたのだ。
「国民5万人が本気で選んだ、本当に演技が上手いと思う俳優ランキング」が発表されていたのだが、1位 高倉健 2位 山田孝之 3位 藤原竜也 4位 香川照之 5位 堺雅人 という結果だった。
うん、そうだよね、気持ちはわかる。
でも、僕は正直、高倉健さんは誰を演じていても「健さん」だし(逆に、そういう役しか晩年は演じていなかった)、藤原竜也さんも、ずっと「カイジ」をやっているような気がする。
「演技が上手い」とは何なのか?
いろんなタイプの人を演じ分けられるということならば、この5人のなかで該当するのは、山田孝之さんくらいではないのか(僕はときどき、エンドロールをみて、山田孝之さんあの役だったのか……と驚くことがある)。
「役になりきる」というけれど、「名優」というのは、技術よりも、「圧倒的な存在感で観客をスクリーンにひきつけられる人」なのだと思う。
高倉健さんは、まさに「唯一無二の名優」だけれど、「演技が上手い」とは、ちょっと違うんじゃないかなあ。
個人的には「演技の上手さ」では、役所広司さんや佐藤浩市さんを推したい。
24時に就寝。
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