じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

大船渡高校と広島カープの緒方監督と松屋の鰻丼

 夏バテなのか精神的な疲れなのか、この1ヶ月くらい、一日中ぐったりしている。いくら寝ても寝足りない感じだし……

 岩手県の大船渡高校の佐々木朗希投手が、夏の高校野球地区予選決勝の花巻東戦に登板しなかったことで、学校に抗議の電話がたくさんかかってきているそうだ。個人的には、表には出せないなんらかの異変があって、監督が自重したのではないかと想像しているのだが、佐々木投手の今後のことを考えると、無理をさせなかったのはたぶん正解なのではないか。甲子園に出場し、活躍することは、話題にはなるし、プロ野球ではやっていけない選手にとっては、その後の人生を良くも悪くも変えてしまうものではあるけれども。僕の地元でも、「甲子園の優勝チームのレギュラーが、こんな仕事をしている」とかいう噂話をする人もいるし。
 しかし、「投げることによるリスク」は常につきまとってはいるわけで、「そんなにリスクを避けたいなら、高校野球とかやらなきゃいいのに」「せっかく決勝まで来たのに、ここで温存(登板回避)というのは、万が一のことを考えての監督の保身ではないのか」と言いたくなる気持ちもわからなくはない。「応援」している側というのは、けっこう身勝手なものではあるし。
 僕だって、監督が選手を平手で複数回叩く、という事件が巨人で起こったら、嬉々として「指導者失格!」とかここに書いていたと思う。それが、贔屓のチームだと、「緒方監督は野間に本当に期待しているからこそ、あの怠慢プレーに耐え切れず、つい手が出てしまったんだ、愛のムチ……と言えなくもないというか、せっかくチームも調子が上がってきたのだから、あんまり大ごとにしないでくれ、このタイミングで出てきたのも読売の陰謀じゃねえか……」と、しどろもどろにならざるをえないので。
 われながら、情けない人間ではある。

 しかし、大船渡は佐々木投手を「温存」するにしても、「投げるのは可能」なコンディションであれば、せめて打者として起用するとか、4番手の投手の先発でも、打たれたら大差をつけられる前に2番手、3番手の投手に早めの継投をしていくとか、ファイティングポーズをとることはできたと思う。佐々木投手を出さないなかでも、最善を尽くしている、ようには見えなかったのが、多くの人が不可解に感じているところなのかもしれない。わざと負ける理由なんて無いだろうし、単に花巻東がものすごく強かった、という可能性も十分あるのだが。

 夜は松屋の鰻丼を食べた。先日、長男が美味しかったと言っていたので僕も土用の丑の日の前に食べてみたのだが、たしかに旨い。食通にとっては、有名専門店に比べると……なのかもしれないが、少なくとも他の牛丼チェーンや弁当店、回転ずしの鰻に比べると、鰻のふんわりとした食感も味も二枚くらい上だと思う。松屋、なかなかやるなあ。


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