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じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

川田騎手、ルメール騎手、蝦名騎手の「ダービージョッキー」をめぐる明暗

5月最後の日曜日、競馬の祭典、日本ダービーの日。
とりあえず家族で出かけたりしつつも、やはり気になる日本ダービー
前日にある程度予想はしていたのだが、最終的に、サトノダイヤモンド本命で。

家族が寝静まったあと、録画観戦。
皐月賞のこともあるので、ディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンド、リオンディーズの「4強」が強いと思いつつも、何か伏兵が絡んできそうな気もしたので、「4強」の枠連BOXとサトノダイヤモンドからエアスピネル、ヴァンキッシュラン、レッドエルディストの馬連まで。
まあ、これだけ買ったら、当たってもそんなにプラスにはならないのだが、それでも当てたい日本ダービー。他のレースが当たっても、ダービーと有馬記念が当たらないと、なんとなく寂しいし。
まあ、来週は安田記念だけれど、モーリスを観るレースになりそうだしさ。頭数も、最近のG1の中では珍しく、フルゲートどころか十数頭立てっぽい。

僕の予想としては、サトノダイヤモンドはきさらぎ賞から皐月賞に直行し、皐月賞ではまだ目一杯の仕上げではなくての3着、4枠8番という真ん中内寄りの偶数枠は絶好だし、「4強」のなかでは中団からやや前目という、この週末の府中ではいちばんよさそうなポジションで競馬ができる分有利だと考えていた。
パドックでもリラックスしていて良い感じ。
リオンディーズも良く見えたのだが、後から考えると、少し気合いが入り過ぎていたのかもしれない。
デューマジェスティは普通、マカヒキは、デキはよさそうだけど、体型的には、1600〜2000mくらい向き、だという印象。
エアスピネルは活気があってキビキビとしていて好感を持ったのだが、2400mはかえって長いのかな、と半信半疑。

まあ、レースを観たら、事前にいろいろ考えたのがムダだったな、と苦笑してしまうくらい、堅い決着だったのだけれど。
道中は、マイネルハニーの逃げに、サトノダイヤモンドはルメール騎手が言っていた6〜7番手、という言葉通りの絶好の位置取り。ただ、その直後にマカヒキがつけていたのには、正直驚いた。行きたがっているのか?さらにその後ろのディーマジェスティ。リオンディーズは予想以上の後方待機。個人的には、皐月賞ほど前には行かなくても、ディープブリランテみたいに早め先頭で府中の直線を押し切るような競馬をするのではないかと思っていたので、これも意外だった。


最後の直線、一瞬、武豊のエアスピネルがやったか? サトノダイヤモンドとの馬連ならOK!そのまま!と思っていたのだが、エアスピネルとサトノダイヤモンドの間を割ってきたのは、川田のマカヒキだった。
内をからスルスルと伸びてきたマカヒキに、ちょっと出し抜けを食らってしまったようなサトノダイヤモンドが追いすがる。外からはディーマジェスティも伸びてきたのだが、最後は前2頭と同じ脚色になり、これは3着まで。
内マカヒキ、外サトノダイヤモンド、両馬のダービー馬の名誉と騎手の意地をかけた叩き合いは、長い判定の末、8cm差でマカヒキに軍配が上がった。
その瞬間、マカヒキの川田騎手は、馬上で涙を流していた。
正直、今日もマカヒキは外を回すと思いこんでいて、それなら、今日の府中の馬場だと、勝つのは厳しいんじゃないかな、と予想していたのだ。
道中、サトノダイヤモンドの直後にいたときには、「これ、行きたがっているの?今日はこういう戦法なの?これで末脚残ってるの?」と謎だったのだが、終わってみれば、こういう競馬もできるのか……と。
まあ、半分は「それができるんだったら、皐月賞のときにやっておけよ!」なんですけどね。
ダービーでいきなり今までやったことのない競馬をやって、それがハマるなんて滅多にないことだから。
競馬予想TV』の予想家たちの「逆神力」もすごいな。松本ヒロシさんも含めて、「4強」のなかでは、マカヒキだけ誰もいなかったものなあ。


サトノダイヤモンドのルメールは、今日は100点の騎乗で、本当に安心して観ていられたんだけどねえ。馬券をこの馬から買っていた人間としては、おつかれさまでした、と心から思う。
でも、この負け方は、やっぱり「ルメールの大舞台でのツキのなさ」を感じずにはいられない。
そもそも、ルメール騎手は、弥生賞でマカヒキに乗っていたのだし。
ゴール後、川田騎手と軽く手を合わせていたが、ちょっと首をひねっていたところをみると、内心、「負けたかな……」ってわかっていたようにもみえた。
そして、47歳の蛯名正義騎手。
もうあと何回ダービーに乗れるか……と話していたし、今回はダービーのラッキー枠番である1枠1番も引いて、僕も心情としては「蝦名が勝ったら絵になるだろうな」と思っていた。
だが、ダービージョッキーの称号は、今年もエビショーに微笑まず。
川田騎手が、若くして、ルメールがサトノダイヤモンドを選んだことでまわってきた馬で、「ダービージョッキー」に輝いたことを思うと、人間の運とか巡り合わせというのは、気まぐれで、残酷なものだな、とか考えてしまう。
勝てる人は「壁」を感じる前に勝ってしまうし、縁がない人は、意識しはじめると、かえって遠ざかる、そんなものなのかもしれない。

それにしても、枠順をみた直後、「ああ、83回の日本ダービーだし、馬連3−8じゃない?」なんて言っていたのが、有力馬の組み合わせとはいえ、実現してしまうと不思議な気分だ。
馬連プレミアム」がついているにもかかわらず、枠連馬連も700円と同額になってしまったのは、きっと、同じように考えて、買ってみた人も多かったのだろう。

終わってみれば、皐月賞の1〜5着の馬が、着順は少し変わったとはいえ、そのまま1〜5着に入り、「空前のハイレベルの上位陣」であることが実証された。
今年は別路線組にはキツかった。
そして、ちゃんと見せ場はつくる武豊と、あんな競馬でも(だから?)上がりは最速で、掲示板には乗るリオンディーズ。

正直、日本ダービーというのは、こちらの思い入れが強すぎて、終わってみれば「ダービーだからって人気馬が勝つとか、好レースになるっていうのは幻想だよな」と毎年反省するのだけれど、今年に関しては、「さすがダービー、参りました!」としか言いようがない。

カープは、丸の3ランが効いて、絶好調DeNAをなんとか止めて、3タテを逃れた。
これは本当に大きい。
しかし、黒田で負け、岡田が頑張ってもダメで、中村恭平がこの嫌な流れを止めてくれるとは。
勝負事というのは、やっぱり、やってみないとわからないものだ。

25時に就寝。