じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

映画『聲の形』観賞と「ハマの番長」最後のマウンド

午前中は、思わず窓から外を覗いてしまうような、ひどい雨。
ようやく少しおさまってきたのをみて、昼過ぎから映画館へ。
映画『聲の形』を観賞。
僕はこの作品、原作マンガも気になりながらも読んだことがなく、今回、映画ではじめて詳しく知ることになったのだが、「えっ、これ、許せるの?」というのが、前半の率直な感想だった。
昔のことを許してもらおうとする人が、自分がされた昔のことに対して寛容になれない、というのは、すごく身につまされるというか、人間というのはそういうものなのだよなあ、というか。
ただ、最後まで観て、せめて物語のなかだけでも、人は救われるべきなのかもしれないな、とは思った。
そして、ベタなはずのaikoさんの歌声を聞きながら、少し泣いた。


カープは東京ドームで巨人に勝ち、セリーグ全球団から勝ち越しという「完全優勝」。
エルドレッドが2本のホームランで復活してきた感じなのが心強い。
その一方で、中崎が離脱しているため、抑えに起用された今村がいまひとつピリッとせず1失点したのが不安要素ではある。今日の試合はリードもあって守り切れたのだが、巨人に「今村なら打てる」と思われてしまったとすれば怖い。
高橋由伸監督が、東京ドームでの今季最終戦ということで挨拶をしたのだが、冒頭で「カープファンのみなさん、おめでとうございます」と言ってくれて、ちょっと嬉しくもあり、それは勝負師としてどうなのか、と思うところもあり。人格者なんだろうけどなあ。

横浜では、三浦大輔投手の引退試合
なんとか勝たせてあげたい、というのはファンだけではなく、ラミレス監督も同じだったようで、打たれても打たれても、マウンドに立ち続ける番長。7回途中、なんと10失点するまで投げ抜いた。
もうこれは勝ち負けじゃなく、少しでも長く、「ハマの番長」を見ていたい、という祈りとか願い、みたいなものだったんじゃないかと思う。
それにしても、ヤクルト打線も、容赦なく打ちまくったものだなあ。
ただ、このくらい打たれれば、逆にスッキリしたかもしれない。
カープの佐々岡さんが引退登板でDeNA時代の村田にホームランを浴び、「打ってしまった」村田が真っ青になってダイヤモンドを一周していたのを思い出す。
試合後、謝罪に来た村田に、佐々岡は言ったそうだ。
「吹っ切れた。気持ち良かったよ」


172勝184敗。低迷期が長かった横浜にずっと居たこともあり、これだけ勝ったのに、負けのほうが多かった「ハマの番長」。
あれだけ打たれても、最後の最後まで自分の仕事を全うしようとする姿は、すごくカッコ良かった。
「今シーズンをもちまして現役を引退しますけれども、これからも三浦大輔はずっと横浜です。よろしくお願いします」
25年間、おつかれさまでした。


25時に就寝。


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