じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「広島の皆さん、そして全国のカープファンの皆さん、本当に長い間、お待たせ致しました。おめでとうございまーす!」

なんだかんだでけっこう遅くまで寝ていて、それから、『信長の野望』をやっていた。
島津強すぎ。
夕方、斎戒沐浴して、NHKで広島対巨人の東京ドームでの試合を観戦。
1回の裏、坂本に先生2ランを浴び、「また坂本か……」と思ったのだが、今年を象徴するような逆転劇だった。今日も2本のホームランの鈴木誠也に、アンパンマン・松山の勝ち越しホームラン。
最後、6−4でピッチャー中崎。マスクの奥の石原さんの目が潤んでいるようにみえた。
ベンチの選手たちはなんだか固まっているよう。
解説の大野さんは「ほとんどの選手が優勝を経験したことがないから、どうふるまっていいのかわからないのではないか」と。
そうなんだよなあ、カープファンの僕も、いざ優勝、といっても、嬉しいというより、自分がどんな気持ちなのか、よくわからない、という感じだ。
優勝が決まって、マウンドに集まってきた選手たち、抱き合って泣いていた黒田と新井を、他の選手たちが慈しむように少し距離を置いて笑顔で見守っていた。
緒方監督が、大きな声で、胸を張って叫んだ。
「広島の皆さん、そして全国のカープファンの皆さん、本当に長い間、お待たせ致しました。おめでとうございまーす!」
ああ、ついにやり遂げたんだな。緒方監督も、選手も、スタッフも、そして、ずっと待ち続けてきたカープファンも。


松山はビールかけのとき、「カープファンのみんな、俺、今日やったよ!」と嬉しそうに言っていたのだ。
黒田が挨拶のなかで、「日本一になって、松山の実家で、みんなでビールかけをやりましょう。友達は3人までね!」と松山をネタにしているのを聞いて、ああ、このチームは、本当に若手と中堅、ベテランが、良い関係を築いているんだなあ、、というのが伝わってきた。
小島瑠璃子さんやテレビ新広島の女子アナに笑顔でビールをかけまくるカープの選手たち。
菊池は、『スプラトゥーン』の武器みたいなビール発射機まで持っていたし。
ああ、今日は僕にとって、人生最良の日ベスト10にランクインするのだと思う。
そして、去年期待に応えられなかったなかで、それでも諦めなかった緒方監督や選手たちが報われて、本当によかった。黒田も「あと1年」が、こんなドラマみたいな結末になるなんて。
僕も一昨日買ってきたビールでひとり乾杯。嬉しくて飲むのは、久しぶりのような気がする。


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