斉藤由貴さんの不倫騒動が、映画『三度目の殺人』をコントにしてしまった。

　午前中病棟、午後から外来。
　仕事を終えて、映画館で是枝裕和監督の『三度目の殺人』を観賞。
　予告編を観て、少なくとも気分爽快になる映画じゃないな、と覚悟していたつもりだったのだが、福山雅治が演じていた弁護士が「本当のことを言ってくれ！」と怒鳴るシーンを観ながら、「だよねえ」と呟いていた。
　メディアが伝える表層的な「事実」と「真実」の乖離とか、真実を究明するより効率重視の裁判というシステムとかへの疑念を呈したいのだな、ということは理解できるのだが、観ていると「言いたいことのために、都合よく作られためんどくさい物語」のようにしか感じられなくて、観ながらけっこうイライラしてしまった。
　広瀬すずさんは、なんか不幸な役が多いよねえ。
　あと、被害者の妻役が斉藤由貴さんだったのだけど、これはあまりに間が悪い、悪すぎる。
　ものすごくシリアスな映画なんだけれど、斉藤さんが画面に映っただけで、写真週刊誌に載っていた、不倫相手のパンティー被り写真を思い出し、笑いがこみあげてきて仕方が無い。どんなにそれはそれ、これはこれ、と自分に言い聞かせても、やっぱりダメだった。
　この映画のことを考えると、最悪のタイミングでのスキャンダルだったな、斉藤由貴さんの不倫とあの写真は。
　2年前の写真、ということだったので、是枝監督に恨みを持つ人か、フジテレビが出資しているこの作品になんらかの妨害をしようとしている組織が絡んでいるのではないか、と思えてくる。
　仕事は仕事、プライベートはプライベート、なんだけどさ……役者というのは、それじゃ通じないのだな、とあらためて思い知らされた。

　今日のカープは、マツダスタジアムでDeNA戦。
　序盤に野村祐輔が西川のエラーをきっかけに3点を失い、横浜の投手陣を打てずに1−3で完敗。連勝は9で止まった。負けることがあるのは仕方ないのだが、CSで対戦するかもしれないDeNAと相性が悪そうなのは気になる。
　ああ、阪神は巨人相手に序盤で大量リードだし、今日はマジック減らないな……マツダスタジアムで胴上げ、できるかな……と思っていたら、なんと巨人が終盤に追いついて、甲子園は5−5の引き分けで、カープのマジックは4に。
　カープも阪神も、勝ち続けるというのは、なかなか難しいものみたい。