『魔界転生』、映画版を子どもの頃にテレビで観て以来、大好きなんだよなあ。
堤幸彦さん演出ということで、どんな作品になっているのか期待していたのだが、すごいものを見た!というよりは、誰にとっても期待を裏切らない、豪華なエンターテインメントを見せてもらった、という感じだ。
とくに、松平健さんの存在感はものすごくて圧倒された。
ああ、こういうのが大スターのオーラなんだな、と。
でも、序盤は主人公としてはあまり目立たなかった上川隆也さんが、クライマックスではその松平さんと同じくらいの存在感を見せるようになるんだよなあ。
役者ってすごいな。
舞台を観終えて、なんとなく、ぼかぼかした気分で買い物に行ったり、iPhoneの画面割れを修理してもらったりして帰宅。
CSファイナルの西武対ソフトバンクの乱打戦の経過はラジオで聴いていたのだが、気になる広島対巨人の経過はわからず、家に帰って早速ネットで確認すると、0−1で、カープが先制されていた。まだまだこれから!と思ったら、もう「7回裏」ということでびっくり。点の取り合いになった西武対ソフトバンクは、まだ3回か4回だったのに。
カープはジョンソンが8回を1失点だけで踏ん張ったものの、カープ打線は6回まで田口にほぼ完璧に抑えられ、7回も畠の前に沈黙、8回もあっさり2アウト。これは厳しい……という場面で、代打・松山が四球を選んで、代走に上本。そして、バッターボックスには、代打・新井貴浩!球場は割れんばかりの大歓声。マークされているなかで、上本が2塁に盗塁をきめて、チャンスが広がった。新井さん、なんとかしてくれ、でも、さすがにここで打つなんてあまりにも出来すぎなんじゃないか……
新井さんは、見事に同点のタイムリーツーベースを放ち、2塁ベース上で、喜びを爆発させた。すごい、本当にすごい、というか、もう現役を引退するって人が、何度ミラクルを見せてくれるんだ新井さん。
新井さんの同点タイムリーで、球場の空気が一変した。
2アウト1塁2塁の場面で、バッターは、菊池涼介。そんなに打率は高くはないけれど、試合を決める大事な場面で、何度もチームを救ってきた選手だ。
そして、菊池の打球は、カープファンが埋め尽くしたスタンドに、吸い込まれていった。
なんだこれは。
創作だったら、あまりにもできすぎでリアリティがない、って言われるんじゃないか?
絶体絶命の場面でみんなが繋いでつくった同点のチャンスに新井さんが打って追いつき、ずっと「新井さんみたいになりたい」と言い続けてきた、新井さんの「弟」、菊池が逆転のスリーランだなんて。
喜びのあまり、拳を振り回しながら号泣している40男が、野球中継を続けているパソコンの前にひとり。
9回には巨人・阿部のあわや同点ホームラン、という打球もあって、カープにはツキもあったのだろう。
でも、こういう短期決戦では「ツキがある」ことほどありがたく、頼もしいことはない。
だから、流れがこちらにきているうちに、ストレートで決めてしまいたい。
正直、クライマックスシリーズでたくさん試合をやったほうが、球団は儲かるし、丸のFA引き留め資金になるかなあ、なんて思うところもあるのだが、そんな余裕をかましているとロクなことがない。
いやほんとうに、カープファンとしては、「こたえられない試合」だったな。
うん、今日はけっこう、良いことばかりだったような気がする。
菊花賞はブラストワンピース。池添騎手、わかっていると思うけど、新潟記念みたいな大外から後方一気とか、菊花賞ではやらないでくれ……
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