夜、『紅の豚』を観た。
僕は宮崎駿監督作品で、好きなものを3つ挙げるとすれば、『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』、そしてこの『紅の豚』だ。ちなみに、ジブリの作品という条件ならば、『カリオストロの城』が外れて、『もののけ姫』が入ることになる。
何度みても、「ポルコはなんでこんなにカッコいいのか(豚の姿なのに……)と思うのだけれど、とにかく、僕には縁がなかった「男のロマン」的なものに浸らずにはいられなくなる。
今回の放送について、ツイッターであれこれ反応を眺めていたら、宮崎駿監督は「ポルコは豚のまま最後まで生きていくほうがこの男らしいと思う」と語っていた、というのを読んだ。本当に宮崎監督がこういったというソースはみつからなかったのだが、頷ける言葉だ。30年前、いや、20年前くらいの僕だったら、「せっかくだから、これを契機にトラウマを乗り越えて、新しい人生をはじめたら良いのではないか」と何の疑問もなく考えていたのだが、今は「乗り越えられない傷とか記憶みたいなものができるのは生きていくうえで避けることはできないし、そういうものを抱えたままで平気そうな顔をして人生を全うするしかない、と思う。
結局のところ、「カッコいい」というのは、勝ち負けそのものではなくて、勝ち負けに自分で責任をとれるかどうか、なんだよな。
そんなことを考えていたのだが、ポルコに関しては、異性問題は「自分で責任をとっている」とも言い難いか。
僕はけっこう長いあいだ、「カッコいいとは、どういうことなのだろう?」と考えているのだが、いまだに結論は出ない。
ただ、森山周一郎さんの声は、まちがいなくカッコいいよなあ。
あと、毎回言っているのだが、この映画の本編が終わって、エンディングの『時には昔の話を』のイントロがはじまるまでの数秒間の静寂が、たまらなく好きだ。
ふだんは土曜日が仕事なので、土曜日が祝日だと、けっこう嬉しい。
仕事が半日だとありがたいのだが、逆に、半日だからこそ長く感じることもあるので。
もともと週休2日で土日休みの人は、かえって損した感じがする祝日なのかもしれない。
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