「熊殺し」ウィリー・ウィリアムスさんの訃報をネットで観た。
先日、アントニオ猪木さんが次の参議院選挙には出馬せずに引退する、という記事のなかで、「最近は車いすを使うことも多くなって」と語っていたのを読んで、猪木ももう76歳なんだな……とあらためて実感したのだった。ウィリアムスさんは67歳、今の世の中としては、早すぎる死ではある。「強さ」をひたすら追求していた格闘家たちの多くが、そんなに長生きできないのをみると、「瞬間的な強さ」と「長生きするために必要なこと」は両立しにくいのだろう。60代でも現役でプロレスをやっている人も少なからずいるのだけれども。
ちょっとしんみりしていたら、田辺聖子さんが91歳で亡くなられた、というニュースも流れてきた。
田辺さんは洒脱で生き方が上手な人、というイメージがあったのだが、僕は恋愛小説が苦手なため、読むのを避けてきた作家のひとりでもあるのだ。
僕もこのくらいの年齢になると、田辺さんの作品を落ち着いて読めるのではないか、という気がする。
代表作が『ジョゼと虎と魚たち』になっているメディアがいくつかあって、映像化というのはやっぱりインパクトが強いのだなあ。
あの映画、池脇千鶴さんが脱いだシーンへの観客としての罪悪感と上野樹里さんの暗黒面が発揮された演技が忘れられない。
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