大杉蓮さんの訃報を知り、「は?」と思わず声をあげてしまった。
なんというか、ふざけたこと言ってるんじゃないよ、あんなに元気そうなのに、なんか間違ってるだろこれ、という疑念しか浮かんでこなかったのだ。
残念ながら、誤報でもデマでもなかった。
帰宅してヤフーのトップページを眺めていて、数分後に女子パシュート決勝がはじまることを知った。
放送される時間帯もあって、オリンピックはほとんどリアルタイムで観ていないのだが(ショーン・ホワイトと平野歩夢のスノーボードハーフパイプの決勝は観た)、あと数分後にスタートならば観てみようか、とテレビの前に座ってみた。
まあ、日本の選手がどうなろうが、僕に何か良いことがあるわけじゃない。
……ああ、3人一糸乱れぬスケーティングだなあ、どれだけ練習を積んできたのだろうか。おっ、日本リード!いかん、差が縮まってきた……ああ、抜かれた……前半飛ばしすぎたのかな……
しかし、ここから日本チームが底力をみせ、オランダチームを再逆転!差し返した!
これならいける、頼む、転ばないでくれ、もう少し!
そして、歓喜のゴール!オリンピックレコードだ!
ああ、オリンピックなんて、僕には関係ないね、と5分前にうそぶいていたオッサン、もう涙目。ほんと、年を取ると感動の閾値が下がる。観れば楽しいのだ、オリンピックは。
オランダチームは本当に強かった。小平選手がオランダに留学してレベルアップできた、という話をしていたけれど、これだけ強くて、外国からの留学選手にも門戸を開いているというオランダって懐が深いな、とあらためて思う。
オリンピックづいてしまって、次はカーリング女子の日本対スイスの試合を、と思いチャンネルを回して(いまのテレビのチャンネルは「回す」のではなくて「押す」のだが)いたら、ちょうど、『バイプレイヤーズ』が放送されていて、画面の真ん中に、大杉蓮さんの姿があった。なんだか、少し申し訳ない気分になった。
大杉蓮さんの訃報が流れた夜にも、金メダルを獲って歓喜に湧く選手や観客がいる。
もちろん、それは悪いことでもなんでもなくて、病院で働いていると、こんな日でも人は死ぬのだよな、と感じることは多々ある。僕が死ぬ日にも、どこかで子供が生まれているはずだ。
カーリング女子、日本はスイスに敗れたが、準決勝進出を争っていたアメリカもスウェーデンに敗れたために、日本チームの準決勝進出が決まった。
同点で迎えた最後に崩れたアメリカチームをみて、自分がプレッシャーを感じているときには、ライバルもまた、プレッシャーを感じている、そんなことをあらためて思い知らされた。
カーリングというのは、オリンピックの時期になると毎回ものすごく盛り上がって、オリンピックが終わると4年間忘れられてしまう競技だよなあ。
ちょっとやってみたいと思っても、なかなかやれる環境がないというのは大きいのだろう。
25時くらいに就寝。
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