じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「世界は朝からはじまったの?」

 朝、車でラジオを聴いていたら、「子ども電話相談室」(だと思う)をやっていた。
 6歳、小学校1年生の女の子の質問が「世界は朝からはじまったの?」というもので、僕は聞きながら、ハラハラしていたのだ。
 司会者の女性が「めいちゃん(この女の子の名前)は、なんでその質問をしようと思ったの?」とたずねると、女の子は、「お空をみていて、そう思ったの」と。詩人だ。
 しかしこれ、どう答えるのだろうか。宗教的な話とかに落としどころを見つけるのか?
 先生は、優しそうな口調で答え始めた。
 「めいちゃんが今いるのは、地球っていう星だよね。地球のうち半分は太陽の光があたっていて、半分は当たっていないから、『朝』といっても、地球のどの場所からみるかで違ってくるんだよ。最近まで、サッカーのワールドカップをやっていたけれど、日本が夜でも、ロシアは明るかったよね」
 「物事について考えるとき、たとえば、夏休みの前に1学期の終わりがあって、夏休みのあとに2学期がはじまるように、その前にどうだったのかを考えてみるといいよ」
 うーむ、僕が聞いていても、わかるようなわからないような話になってきた。
 最終的には「世界のはじまりが朝だったのか、先生にもよくわからないんだ。でも、そういうことを疑問に感じるのは、すばらしいことだと思う」という結論だったのだが、途中からは、めいちゃんも言葉少なになり、最後の「わかった?」という問いかけには、少し間をおいて、「わかった!」と答えていた。たぶん、親からのフォローが入っていたと思う。

 子どもの質問にちゃんと答えるというのは、本当に難しい。
 でも、子どもの「疑問に思う力」には、いつも感心させられる。
 わからないことを、素直に「なぜ?」と感じる力は、年齢とともに衰えていくことが多い。というか、そういうのを考えても無駄だとか、他人に言うのは恥ずかしい、という気持のほうが先に立ってしまう。
 ニュートン万有引力を発見したのも「なぜリンゴは木から落ちるのか?」と疑問に思うことができたからなのに。ただし、このニュートンとリンゴの話は、史実ではない、と今では考えられているそうだけれども。

 月末なので、会議などもあり、少し遅い時間になってから、台風が停滞して風が強いなかを帰宅。
 山本彩さんがNMB48からの卒業を発表。僕にとっては『逃走中』でがんばっていた人、というイメージが強い。あと、ファンに撮られた写真集をつくった人。
 総選挙にも出ていなかったし、半卒業枠みたいな感じではあったけれど、松井珠理奈さんの休養といい、48グループも大変だ。
 あれほどの人気グループでありながら、卒業後は、あんまり見なくなってしまう人も多い。誰か、卒業して成功した人っているかなあ、と考えていたのだが、いちばんの「卒業後のブレイク」は、川栄李奈さんだな。


みんなの山本彩 (ヨシモトブックス)

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