じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『カメラを止めるな!』は、つくった人たちを応援したくなる映画だった。

 早朝出勤の日。
 途中、公園で子どもと親たちがラジオ体操をやっていた。
 うちの子どもは地域の学校に通っていないので縁がないのだが、こうして僕にとっては「朝早いなあ、きついなあ」と思うような時間に夏休み中参加するってすごいよなあ。この伝統が僕が子どもの頃からずっと続いているというのもすごい。そういえば、40年前は、ラジオ体操のあと、カブトムシやクワガタムシを採りに行っていた。採れた記憶はないけど。

 夕方、今日から地元でも公開されるようになった『カメラを止めるな!』を観に行った。
 上映時間が97分というのは、正直、けっこうありがたい。最近、長い映画が苦手になってしまって。
 スタジオポノックの新作の短編映画集『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』は短編3本の合計上映時間が54分だそうで、そこまで短いと、通常料金で観るのはためらわれるのも事実だ。それにしても、54分って、思い切ったものだよなあ。子供用の「はじめて観る映画(『アンパンマン』とか『きかんしゃトーマス』とか)」って、1時間くらいになっていることが多いけど。
 長男をはじめて映画に連れていったとき、それまで一生懸命みていたのに、ちょうど1時間で「まだ終わらないの?」と計ったように飽きたのを思い出す。

 『カメラを止めるな!』だけれど、正直なところ、最初のほうは最悪だった。手持ちカメラでの撮影で手ブレがきつくて、酔いまくって画面を正視できなくなってしまったのだ。
 途中からは落ち着いてきて、結果的には観てよかったのだけれども。

 ネタバレすると面白くなくなる映画なので、詳細は書かないけれど、なんというか、つくった人たちを応援したくなる作品だった。
 そして、映画というのは、画面にうつっているものすべてに意味や意図や理由がある、ということをあらためて考えさせられた。
 まあ、「考えるより、感じたほうが面白い映画」だよねこれは。
 前評判でハードルが上がりすぎている気もするけれど。


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