じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

平成最後のG1、春の天皇賞で、エタリオウの最後方ポツンに悶絶す。

 朝から東京へ。
 お昼過ぎに到着し、ホテルにチェックイン後、東京スカイツリーに上った。
 長男は意外にも、スカイツリーははじめて、ということだったのだが、そりゃ、親に連れていった記憶がなければ、来たことないよね。
 僕は以前、出張のついでに上ったことがあるのだけれども、夜景ははじめて。うん、たしかに絶景だ。その一方で、どんな絶景でも15分で飽きる、というのも再確認。グランドキャニオンだって、15分くらい観ていれば飽きてきて、「せっかくここまで来たのだから!」と自分に言い聞かせて、しばらくその場に立っていたものなあ。
 長男も、それなりに感動しつつ、人の多さにくたびれていた、という感じではあった。
 それにしても、東京は外国からの観光客が増えた。日本は物価が高く、閉鎖的で、いろんな見どころがあるのに、海外からの観光客が呼べていない、と言われていたのは、そんなに昔の話じゃなかった気がするのだが。

 夕食をとってホテルに戻り、みんなが疲れて寝静まったあとに、平成最後のG1、春の天皇賞スマートフォンで観た。
「そろったスタートです!」からの先行争いに注目していたのだが、軸馬エタリオウの最後方ポツンに悶絶。いくらなんでも、そこからじゃ無理だろ……でも、ハイペースになればなんとか……とあきらめきれず。2週目の向こう正面くらいから、エタリオウがポジションを上げて、先行集団に取りついていった際には「なんとかなるかも!」と思ったのだが、まあ、これで差し切ったら怪物かディープインパクトだよね。
 直線はルメールのフィエールマンと、戸崎のグローリーヴェイズの壮絶な叩き合いとなり、フィエールマンが最後にもうひと伸びして、2つめのG1制覇。血統的にも競馬の内容的にも、長距離向きとはいえず、菊花賞はスローペースを利しただけではないか、と思っていたのだが、終わってみれば本当に強かった。馬券も、グローリーヴェイズが気になっていて抑えていた組み合わせだったので、平成最後のG1もなんとかプラスにはなったし。
 そのずっと後ろで、エタリオウがパフォーマプロミスとデッドヒートの末、やっぱり競り負けて4着だったのにはなんだかニヤニヤしてしまった。エタリオウ、結局3着争いでも、交わせそうで交わせず、なのか。エタリオウが3着だったら幸せだった人も大勢いそうだけど。
 これまでの成績から、エタリオウは、勝てなくても2着、あるいは3着以内になる確率は高い、と読んでいた人は多かったはず(僕もそうだ)。馬券を買っている側は「馬連、あるいは3連系の馬券だから、2着、3着でもいい」と考えていても、騎手や厩舎は「勝たなくては意味がない。また2着になるくらいなら、思い切って極端な競馬をして勝負する」という選択をすることがあるのだ。

 あの競馬で4着、というのは、かなり強いとは思うのだけどねえ……後付けで考えると、ずっと2着続きだからこそ、かえってここで賭けに出る可能性はあったのだ。しかし、最近のミルコ・デムーロはどうしたんだろうか?あまりにも精彩に欠けている。後方待機で一気に前を交わしてそのままゴールするのを狙っていたとしても、あの位置取りは、今の京都の馬場では、ありえないとしか言いようがない。

 とりあえず、平成最後のG1を的中できてよかった。
 平成も、あと2日。