斉藤由貴さんをみていると、「そういう人だ」と認知されてしまえば、けっこう世の中は寛容になるのかな、と思う。

　出勤しながら、朝のワイドショーの音だけ車で聴いていたのだが、斉藤由貴さんの「50代開業医」とのキス写真が写真週刊誌に掲載されるというのがトップニュースになっていた。
「ほんと……私って、どうしてこうなんでしょうね……」
　そんなの、周りもわかんないよ……
　うーむ、中学校の卒業文集に男子の3分の1くらいが、「好きな芸能人：斉藤由貴」と書いていた「スケバン刑事直撃世代」としては、50代になって斉藤由貴さんとそういう関係になるチャンスがあれば、それをスルーするのは難しいだろうな、とか、つい考えてしまう。40代勤務医じゃダメですか、お金ないけど。　
　そういえば、斉藤由貴さんって、お姉さんがものすごく綺麗でモテる人で、ずっとコンプレックスを抱いていた、っていうのを昔どこかで聞いた記憶がある。
　それを聞いたとき、どんなすごいお姉さんなんだよ！と思ったのだが、まあなんというか、斉藤由貴さんに対しては、既往歴からも、「不倫とかいうのは、自分が好きになったら、あまり気にしない人なんだな」という感じがするし、「まあ、世の中にはこういう人もいるというか、もう自分でもどうしようもないんだろうな」と、呆れつつも、こういう人が「魔性の女」なのか、と、ひとつ賢くなったような気分にさえなるのだ。
　そう考えると、ベッキーさんにだって、あんなにみんな怒ることなかったよね。
　子どももいる斉藤さんには、みんなけっこう「まあ、そういう人だから」で、子どももいないゲスの人と最初は妻帯者とは知らずに付き合っていたベッキーさんにはオールレンジ攻撃というのは、量刑がおかしい。
　世の中って、「そういう人だ」と認知されてしまえば、けっこうムチャクチャやっても許されるところがあるのだよね。不公平だとは思うけど。

　カープはマツダスタジアムで阪神戦。
　ゲーム差は6.5ゲームあるものの、阪神は好調で、もしここで3タテされるようなことがあれば、それでもカープ有利ではあるものの、もしかしたら、の可能性も出てくる。
　試合は、カープが先制するも阪神が追いつき、逆転し、またカープが逆転し、追いついた阪神をまた突き放し、というシーソーゲームになりつつも、カープが6−5と1点リードで9回表。ここを抑えれば、優勝がかなり見えてくる、という9回、ああ、また、またもや福留に逆転2ランを浴びた……ほんと、福留選手には、大事なところでホームランを打たれまくっているんだよなあ、もう何年も前からずっと。ああ、これはなんかマズい感じになってきた。明日は中村祐太、明後日はジョンソンが先発予定で、明日はちょっときついし、ジョンソンも今年はけっこう調子の波があるし……
　意気消沈しながら、スマートフォンを放り投げ、他のことをしていた。
　ところが、他の用事で画面を確認したら、なんと「広島8−7阪神」との表示が。
　あわてて試合経過を確認してみると、9回の裏、野間の足を活かした内野安打から、安部の逆転サヨナラ2ラン！
　田山プロ風に言えば「デキた！」という勝ち。
　9回の表で諦めてしまっていた自分が情けないよ。
　去年の9回裏に菊池の同点ホームランから、新井さんのサヨナラヒットで巨人に勝った試合を思い出す。
　これで、マジック12が再点灯。ああ、さすがに今回は、ゴールが見えてきたかな。
　ただ、今年もCSはキツそうだし、そこを突破できても、相手はたぶんソフトバンクか……日本シリーズのセリーグのホームゲームは3、4、5戦の3試合しかないし。
　ああ、去年、黒田さんがいるときに、勝っておきたかったなあ、などと先回りして落ち込んでいると、CSであっさり負ける、なんてこともあるので、油断大敵。鈴木誠也不在でもチームは勝っているけれど、なんとかやりくりして、になっているのは否めない。
　まあでも、とりあえず、すごい試合だった。よく勝ってくれた。そして、阪神はかなり強敵だ。
　ワールドカップのアジア予選は、オーストラリアがホームでタイに辛勝。もっと大量点で圧勝するかと思いきや、薄氷を踏むような勝利だった。
　しかし、これで日本対サウジアラビアの試合は、日本にとってはやりにくくはなったよね。
　もちろん、ワールドカップに向けての大事な試合ではあるのだけれど、出場した選手がベストを尽くすのと、勝つことを最優先にするのとは、必ずしも一致しない。
　しかしながら、ホームで「勝たなければならない」サウジアラビアのほうが、プレッシャーはかかる。
　こういうのって、ホームで有利、相手はそれほど勝ちにこだわっていない、なんてシチュエーションでは、かえって空回りしがちなんだよね。
　何年か前の、CS進出をかけたシーズン終盤のカープの試合で、そういうのは何度もみてきた。
　さて、どうなることやら