じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『おかあさんといっしょ』から「卒業」していく人たち

 塾を終えた長男を迎えに行って、焼鳥屋へ。
 コンビニで焼鳥串を頼むことはあっても、店で食べるのは久しぶりで、けっこう食べたのは事実なのだが、お洒落な店で子供連れでも入りやすかった一方で、会計をみると、お酒は全く飲んでいないのに、値が張ったなあ、とも思った。味も悪くないのだけれど、焼鳥の世界も変わってきているのだなあ。チャージ料とかも入っていたし(お通しも出たけど)。

 『おかあさんといっしょ』の体操のよしお兄さんと、パント!のりさお姉さんが番組卒業を発表した。
 よしお兄さんは14年間、りさお姉さんは7年間。
 よしお兄さんは、もう「お兄さん」っていう感じでもなくなっていたものなあ。
 僕が子供と一緒に見るようになったときは、うたのお兄さん、お姉さんは、だいすけお兄さん、たくみお姉さんで、いまだにその二人の時代が懐かしくなってしまうのだが(いつまでたっても、ドラえもん大山のぶ代さんの声で再生されてしまうようなものだ)、この2人の運動系のお兄さん、お姉さんは、僕の息子たちが物心ついてから、ずっと『おかあさんといっしょ』にいたわけで、やっぱり寂しいものではある。『すりかえかめん』も終わりなのか……

 しかし、こういう「子供が好きなものとの別れ」に関しては、案外、子供や気にしていないか、切り替えが早くて、親の側のほうが、子供の小さかった頃の思い出とともに、せつない気持ちになっているようにも思う。
 長男も、あれだけ好きだった『きかんしゃトーマス』も、最近では『妖怪ウォッチ』や『ドラえもん』でさえも、「あれは小さい子供が観るものだから」と卒業宣言をして、平然としている。
 子供は大人になっていくのに、親は、その成長に、戸惑ったり、薄情に感じてしまう。
 僕も、たぶん、そんな子供だったはずだ。
 自分たちが「通過点」だと理解しながら、より良い通過点であろうとし続けるのは、ラクではないよなあ。
 よしお兄さん、りさお姉さん、長い間、おつかれさまでした。