2月最後の日曜日。
長男を連れて床屋に行ったのだが、直前になって、どうしても行きたくない、来週は絶対に行くから、と言いだして困ってしまった。
僕も床屋は苦手なので、行かずに済めば良いのだが、髪というのは伸びるものではある。
なんとかなだめて切り終えたら、とくに不満は言わなくなったので、終わればスッキリしたのだろう、と思うのだけれども。
問題を先送りしても、1週間後にまた同じことが起こるだけなんだよなあ、こういうのって。自分が通ってきた道だからよくわかるし、僕の親も苦労したにちがいない。因果は巡る。大概、悪いほうに。
家に帰って、阪急杯と中山記念のレースを観たのだが、その前の中山10レースで、昨日「有終の美」で来日初勝利をあげたブロンデル騎手が、今日は準メインで大穴を空けていた。もうはまだ、まだはもう、とは言うけれど、2着も人気薄のミナリク騎手で、15番人気・14番人気の組み合わせは馬連20万円!WIN5の4億7000万円の超高配当にも大きく貢献していた。あれだけブロンデル騎手が気になっていたのだから、100円くらい買っておけばよかった……まあ、みんな買えないからこんな配当になるわけだけれども。
スマートオーディンのすごい末脚とか、開幕週の高速馬場で、位置取りと中山適性で決まった中山記念とか、レースとしては面白かったけれど、買わなくてよかった、という週ではあった。
沖縄県名護市の辺野古新基地建設のための、埋め立てへの民意を問う県民投票が行われて、「反対」が「賛成」の4倍近くという圧倒的多数を占めた。投票率は52・48%。
僕は正直、普天間基地をこのまま使い続けるよりも、辺野古に移設したほうが「マシ」ではないか、と思っていたのだ。
だが、直木賞を受賞した『宝島』を読み、沖縄の人々が「さまざまな負担を本土から押し付けられてきた歴史」について考えると、この「民意」は当たり前のことだと感じる。
なぜ、沖縄ばかりが、米軍基地をこんなに受け入れなければならないのか。太平洋戦争のときは、住民を大勢巻き込んで地上戦が行われ、アメリカの占領下では、アメリカの兵士によって、多くの女性(女の子も含む)が被害を受けた。住宅地に墜落した軍用機もあった。
少なくとも、「本土」で生活してる僕が、「沖縄の人たちが我慢すれば済む話じゃないか」と言うのは、あまりにも傲慢で無責任だろう。
沖縄の人たちは、日本の中央政府に、ずっと裏切られ続けているのだから。
さりとて、じゃあ、他の地域に米軍基地をつくる、というのが難しいというのも事実なのだよなあ。
そもそも、本当に現在も日本に米軍基地が必要なのか。
本土からみれば「普天間より辺野古のほうがマシだろう?」であっても、沖縄の人からすれば、「また沖縄なのか、まだ沖縄なのか!」なのだ、きっと。
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