一日の仕事を終えて、寝る前にネットのニュースを確認していたら、数年度をめどに、お札が新しくなるらしい。
元号が新しくなるのに合わせて、気分一新、ということか。
1万円札が渋沢栄一、5000円札が津田梅子、1000円札が北里柴三郎の各氏に変わるとのこと。そういえば、お札というのは定期的に刷新されるものだった。僕が子どもの頃の1万円札は聖徳太子で、それが福沢諭吉に替わり、そして今度は渋沢さんになるのか。
ギャンブル界隈では、1万円札を「諭吉」と呼ぶことが多かったのだが、これからは「渋沢」あるいは「栄一」になるのだろうか。なんとなく「諭吉」の親しみやすさが失われてしまうようで寂しい。そういえば、聖徳太子の時代には、みんな「聖徳太子1枚」という感じで、略してはいなかったような気がする。「聖徳1枚」「太子1枚」って、言いにくいし、「太子」は固有名詞じゃないし。
もしかしたら、僕が経験する「新しい紙幣」は、これが最後になるかもしれないなあ、と思う。そして、キャッシュレス化が世界で進んでいくなかで、これが日本で最後の「新しい紙幣」になる可能性だって少なからずあるのではなかろうか。
「諭吉」が登場したときには想像もできなかった時代を僕は生きていて、僕の子どもたちは、僕には想像もつかない時代を生きていくことになるのだろう。
- 作者: 渋沢栄一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 津本陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 津本陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る