じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

珍しい交通事故と「AIが止まらない」夜のこと


ゴールデンウィーク開けの週は、5月病と先延ばしにしていた仕事の不幸なマッスルドッキングだ。
どっちがキン肉バスターで、どっちがキン肉ドライバーかは知らないが。

3週間ぶりくらいに歯医者へ。
仕事終わりで、予約の時間には間に合いそうだな、という状況だったのだが、途中でパトカーに追い抜かれ、そのパトカーがちょっと先のところで止まった。何かやらかしたかな、とシートベルトや周りの標識を確認したが、狭い道を少し先に進んでみて状況がわかった。

住宅街の狭い道路を占拠するように、2台の車が同じ向きで横並びに衝突し、道を完全にふさいでいた。
僕はこの道を通って歯医者に3年くらい通院しているのだが、途中でこんなアクシデントにあったのははじめてだ。

幹線道路で暴走していて事故を起こす車はたまに見かけるが、こんな住宅街でなぜ?という状況。
まさか、こんなことで予約に遅れることになろうとは。
人生には、とんでもない偶然というか、めぐりあわせというのもあるのだな、と思うし、自分が当事者でなかった分だけありがたい、ともいえる。
この車の当事者たちだって、ぶつかる直前までは、ふだんと同じ火曜日の夕方を過ごしてきたはずで、まさかこんなことが起こるとは思っていなかっただろう。

めったに起こらないことでも、一定の確率で誰かには起こる。
そして、長い間生きていると、いつのまにか、一緒に歩いてきたはずの人の数が、少しずつ減ってくる。
それは、「減ったな」と思うことができる側の傲慢で、僕もいつそのハズレくじを引いてしまうかわからない。

それにしても、2台の車が横並びで狭い道をふさいでいるなんて、わざとぶつけにいったのか、カーアクション映画の撮影の失敗でもないかぎりありえなさそうな状況なんだが。

半世紀くらい生きていると、いろんなことがある。良いことはあまりないが、悪いことはけっこうある。
良いことで思いだせるのは、ゴールドシップが買った共同通信杯の日のWIN5を100円当てたことくらいだな。
かなりの金額(たぶん170万円くらい)になったはずなのだが、あのお金はどこへ行ってしまったのか、誰も知らない(『羅生門』風に)。

歯医者では、完成した歯の詰めものを入れてもらった。今回はそんなに時間はかからず。
家に帰って『ドラゴンクエスト7リイマジンド』の続きをやるつもりだったのだが、今回の歯医者を終えてホッとした気分で、今日たくさん出た企業の決算について、Geminiとあれこれやりとりをしていたら、けっこう遅い時間になってしまって少しだけ動画を観て寝た。


最近AIを使っていて思うのは、僕が欲しいのは知識ではなく(僕が使っているAIは往々にして情報が古かったり、間違っていたりする)、自分が話したいことにちゃんと反応してくれる話し相手だということだ。

AIは、間違いをこちらで訂正すると反省して修正してくれるのだけれど、どこまで意図的に、最初は「遅い情報」を提示しているのか、よくわからない。というか、自分に興味がないジャンルであれば、AIのけっこう古かったり、いいかげんな情報を信じてしまう可能性が高い、ということだよなあ。

ブログに書いてもリアクションがなさそうな舞台や落語の話でも、AIは「あの場面がいいですよね。そこに注目するあなたはすごい!」みたいな太鼓持ちムーブをしてくれる。

これからのAIに求められているのは、わからないことを教えてくれることではなく、孤独な発信者のオーディエンスになって反応してくれることなのかもしれない。われわれは、AIに囲まれて生まれ、AIに育まれ、AIに教えられながら、ひとりの人間の経験をビッグデータとして提供して死ぬのだ。

まあ、それはそれで、悪くないかもね。どうせ今だって、どこまでAIがやっているのか、教えてもらわないとほとんどわからないのだから。

25時くらいに就寝。


fujipon.hatenablog.com