じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

堀井雄二さんの「終活」としての『ドラクエ1&2リメイク』と富野さんの『閃光のハサウェイ』と

もう2月も半分終わってしまった。そういえば今年のバレンタインデーは、終わったあとに、そういえばそんな習慣もあったな、と思いだした。僕がまだ若手だった25年くらい前は、アルバイト先の病院で病棟をまわるたびにチョコレートを(業務として)渡されて、ほとんど面識もない人にもらってもなんか申し訳ない気分になっていたのに。その後も、新人が手作りチョコレートを医者に渡すしきたりがある病院、なんていうのも体験した。いまの病院では、バレンタインデーの存在すらスルーされていて、時代の変化を感じる。これはこれで、チョコレート業界が心配ではあるけれど。

今日は用事がない日曜日だったので、家で『ドラゴンクエスト1+2リメイク』を、ついに裏までクリアした。ラストシーンをみて、「ああ、堀井さんももしかしたら、勇者ロトの『その後』にずっと心残りがあったのかもしれないな」と思い、僕が中学生のときにはじめてファミコンで『ドラゴンクエスト』で遊んだときの記憶がよみがえってきた。もう、すぎやまこういち先生も鳥山明先生も逝去され、僕の両親も旅立った。こんなところまで来てしまったなあ、と堀井さんも感じているのではなかろうか。『ファンロード』の読者コーナーをやっていた人が国から勲章をもらうくらいの偉人になるとは。
このリメイクは、堀井さんにとっての「終活」みたいなもののような気もしてきて、せつなくもある。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の第1作(2021年公開)を配信で観た。公開当時は興味なかったのだが続編がヒットしているので観てみるか、と。「自分ファースト」が蔓延した世の中と革命を目指す若者が描かれていて、富野由悠季さんは先見の明があるな、と感心したのだが、原作が出た1989年ならともかく、この映画に関しては、公開時にリアルタイムで観ても、「革命なんて時代遅れ」感が強かったのではないか。

2021年は、すでに第1期トランプ政権後なわけで、2026年は「自分ファースト」がグローバル・スタンダードになってから、もう10年くらい経つのだ。もうこれは「困った兆候」とかではなくて、これが時代のメインストリームになっているのに、まだ過去の理想主義が「あたりまえ」だという発想から僕は逃れられていない。

だいたい、マフティーは革命家にしては脇が甘いというかセキュリティ意識が低すぎる。ビンラディン容疑者やサダム・フセイン元大統領の潜伏・逃亡生活のドキュメンタリーや映画を観たことがあるが、外部とは接触せず、何日かごとに隠れ家を移動し、日中はほとんど床下の狭い場所に隠れているなど、ここまでして象徴として生きるのは大変だろうな、と思った記憶がある。

現代レベルの情報化社会ですらこんな感じなのだから、『ガンダム』のテクノロジーの時代に、マフティーがあんなにうろつきまわっていたら、すぐ見つかってしまうはず。とはいえ、主人公がずっと地下壕に隠れているだけの『ガンダム』なんて誰も観ないだろうし、富野さんの世代は、ずっと学生運動を引きずっているのだろう。

しかしこの第1作、ハサウェイがギギとイチャイチャして、女たらしの大佐と意味ありげなやりとりをして、逃げまどっていたら終わったぞ。なんかもう勝手に革命やってろよ、って気がしてきた。いかにも上田麗奈さんがやりそうな役をやっている上田麗奈!時期的には、こっちのほうが早いんだろうけどさ。
うーん、映画館で観なくてもいいかなあ、でも、いま他に観たい映画もないんだよなあ。なら観なきゃいいのか。

故障したテレビを買い替えて、ようやく接続。新しいテレビは嬉しいが、画面の解像度は少し増したものの、映るものは同じだった。

25時くらいに就寝。


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