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じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『オイコノミア』でのプロゲーマー・梅原大吾さんの話をきいて、「サンクコスト」について考えた。

 1月4日。
 NHKの『オイコノミア』という番組に、プロゲーマーの梅原大吾さんが出演していた(昨年11月に放送された番組の再放送だったらしい)。
 YouTubeでみたときの「奇跡の逆転劇」は、正直、どこがすごいのかよくわからないところがあったのだけれど、スローモーションでみると、すべての相手の攻撃を適切にブロックしているということがわかり、あらためてすごさを知った。
 しかし、梅原さんは格闘ゲームの世界大会で優勝したあと、23歳のときに麻雀プロに転向しようとしたものの、3年くらいやったところでやめてしまい、介護仕事などを経て、結局、ゲームの世界に戻ってくることになったらしい。
 「ひとところに落ち着けない」と考えるべきなのか、それとも、「麻雀に費やした3年間にこだわらずに損切りできたからこそ、プロゲーマーとして成功することができた」のか。
 たぶん、後者なんだろうな。
 「サンクコスト(すでに使い切って、回収できないコスト)」か……
 ああ、パチンコをやっていたとき、「もうこのくらい回したんだから、そろそろ出るにちがいない、一回くらい当てないとやめられない」って泥沼化していたことを思い出すなあ。
 大当たりの確率は、何回ハマったあとでも、同じだということは、頭ではわかっていたはずなのに。
 こういう切り替え、僕は苦手としているので、身にしみる話だった。
 アドラー心理学にも、同じようなことが書いてあったと思う。
しくじり先生』でのブル中野さんのプロゴルファー転向を目指した話も思い出した。
 人生って、何がいちばん向いているか、自分でもやってみないとわからない。
 というか、やってみても、本当にこれが「いちばん」かなんて、わからないものではある。
 ゲームみたいにセーブして全部の選択肢を試してみるわけにもいかないし。
 ただ、僕も人生の折り返し点を過ぎてみて思うのは、何かをやって失敗した後悔よりも、何かをやらなかった後悔のほうが、はるかに重く、引きずるものだということだ。
 司会の経済学者の安田先生と梅原さんのエキシビションマッチでは、梅原さんは「接待プレイ」なんてする様子は全くなく、真剣に(とはいっても、プロ同士の試合と同じように、ではないだろうけど)やっていたように見えた。
 こういうところで「すごさをみせるのがプロの仕事」だというのが梅原さんの考えなんだろうな。
 全部のことをずっと続けるわけにはいかないから、今年は、自分にとってこれからも必要なものを選ぶことを意識しようと思う。

 25時に就寝。
 

fujipon.hatenadiary.com
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