じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

映画『この世界の片隅に』と僕の「聖地巡礼」

 朝から学会の会場へ。
 ときどき会場の暖房に眠気を誘われたりしつつも、なんとか午後の教育講演会まで完走。
 やっぱり、定期的に自分の知識をアップデートしていかないと、どんどん知っていることが時代遅れになってしまうなあ、と反省するばかりだった。
 おかげで最低限必要な単位も取れたし、ようやく一息つけた、というところ。
 それにしても、こうして学会とか研究会に出るだけでも、1回で交通費・宿泊費だけで、地元開催でなければ、5万〜10万円くらいかかってしまうというのは経済的につらい。
 しかし、学会というのは維持するのにそれなりのお金もかかるのだろうし、致し方ないところもあるのだが。
 けっこう前に大きな学会の運営側にまわったことがあるのだが、そのときに動く金額には予想していたことながら圧倒された記憶がある。
 なんのかんの言っても、あれやこれやで、出費や時間外労働も多い仕事ではあるのだ。

 ようやく少し肩の荷が降り、テアトル新宿へ『この世界の片隅に』を観に行った。
 文字どおりの「満席」+立ち見のお客さんもいて驚いた。
 映画館で立ち見なんて、僕の生活基盤がある地方都市では、『タイタニック』が大ヒットしていた時期に、一度見たことがあるくらいだ。
 僕は、席の場所にはそんなにこだわらないけれど、体力的にキツそうだし落ち着かないので、立ち見になるくらいなら観ない派なんだけど。
 今回は、ネットでチケットを予約しておいて正解だった。

 映画の内容は、感想のほうにたくさん書いたので、ここにはもうあまり書かない。
 ただ、今これを書きながら、すずさんという人は、「純粋」なのだけれど、その純粋さは、良く言えば他人を癒し、悪く言えば他人(とくに男)に利用されているな、という気がしてきた。
 戦争に行くから、死んでしまう可能性が高いから、俺と寝てくれ、と言う男は「卑怯」なのか、それを断る女は「人情がない」のか? これは『この世界の片隅に』の話じゃないんだけど、そんな状況を想像すると、なんだかとても苦しくなる。

 チャーシューがたくさん入ったつけ麺を食べてホテルに戻った。
 東京は書店がうらやましい、と昨日思ったけれど、ラーメンも羨ましい。
 ただ、東京のラーメンはちょっと単価が高い。今日のつけ麺は量も多かったけど。

 歌舞伎町には既視感があったのだが、よく考えてみると『龍が如く』でしばらくこの街をうろついていたからだった。
 これもある種の「聖地巡礼」か。
 とりあえず、自転車や看板を振り回して暴れている人はいなかった。

 26時に就寝。
 

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龍が如く6 命の詩。 - PS4

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