じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「ニュース速報 稀勢の里、3日目も敗れて3連敗」のテロップに苦笑い。

 朝からずっと左肩から上腕が痛かった。とくに原因も思い浮かばず、これは癌の骨転移とか、心臓のトラブルとかなのだろうか……と不安だったのだが、しばらくして、昨日、息子と楽市楽座で『ブロックキング』という画面に向かってゴムボールを投げるゲームをクリアしたのが原因だと思い当たった。そういえば、プレイ中も、最後のほうはけっこうバテていたものなあ。時間差でプレイヤーを苦しめるとは、おそるべし、ブロックキング……
 
 遅番まで仕事をして、帰れる時間になったので夕方のニュースをみていたら、横綱稀勢の里の話題が。3日目の取組の結果を僕はまだ知らず、やくみつるさんって、本当に相撲に詳しいんだな、と感心しながら立ち合いに関する解説を聞いていたら、「ようやく今日の取組の映像が届きました!」ということで、映像が流れ始めた。出演者の口ぶりからすると、今日も負けたのかな……とは思っていたのだが、まだ結果はわからない。出演者は「少しずつ相撲の内容は良くなっているみたいですし……」などと話している。VTRで、両者が、さあ、激突、というタイミングで、いつもの警告音とともに「ニュース速報 稀勢の里、3日目も敗れて3連敗」のテロップが表示されて苦笑い。
 いやまあ、たしかに18時10分くらいで、もう結果を知っている人も多いだろうし、今は調べようと思えばスマートフォンですぐにわかる時代ではあるけれど、この流れで、結果を「速報」されると白ける。まるで嫌がらせのようだ。最初から結果を伝えておくか、速報をちょっと待てばいいのに……ひとつひとつの番組を放送する部署と、ニュース速報を流す部署は違うのかもしれないが、さすがにこれはタイミングが悪すぎる。そもそも、稀勢の里の勝敗は、緊急性のあるニュースではなかろうに。
 稀勢の里も、ここまでくれば、現役を続ける、続けない、というよりは、引退するタイミングをどうするか、という感じで、そのときをみんなが待ち構えているという状況は、なんだかとてもせつない。横綱の進退は自分で決めなくては、とか言うのだけれど、こうなったら、延々と休場しまくって、「給料泥棒の横綱」として名を遺したり、4年に一度だけ土俵にあがる「五輪横綱」になったりしても良いのではないか。現役への未練も、度を越せば、キング・カズみたいな「聖域」になる。
 「出処進退は自分で決めろ」と言いつつ、「やめなければならない空気」が作られていく、というのは、いかにも日本的な「暗黙の諒解文化」ではある。
 そもそも、品格とか横綱の重さとかいうけどさ、不祥事でやめた人だって少なからずいるのだから、その「きれいな部分」だけ稀勢の里に背負わせるのは、ちょっとかわいそう。


シコふんじゃった。

シコふんじゃった。