じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

われわれは、『いきなりステーキ』の栄光と挫折を目の当たりにしているのかもしれない。

 2月22日、「ニャンニャンニャンで『猫の日』」とか言っている人もいたのだが、「『ニンニンジャー』が2月22日に始まって「ニンニンの日!」とか言っていたけれど、本来の予定より1週遅れで、偶然2月22日になった」という話のほうが気になった。
 世の中には、運命、みたいなものをちょっと信じたくなってしまうこともあるのだ。……というほどでもないか。

 車で家に帰るときに、『いきなりステーキ』の横を通るのだけれど、最近は夕食どきでもあまりお客さんがいないのが気になっている。
 もちろん、日によって多い、少ないはあるのだが、半年前と比較すると、お客さんの数は平均して半分くらいに減っているのではないか(あくまでも車で横を通過するときに観察しての感想だけれど)。
 ネットで、『いきなりステーキ』がアメリカでうまくいかずに、赤字を計上したというのが採りあげられていたのだが、アメリカだけではなく、日本でも地方のロードサイド店は、以前のような賑わいはなくなっているように思う。
 このあいだの、ランチでワイルドステーキ300gが1000円、というキャンペーンのときには、行列ができていたけれど、平常営業では、まず行列は見かけなくなった。開店してすぐの時期は、ずっと並んでいたのに。
 僕もときどき、ひとりでどうしても肉が食べたくなったときに利用するのだけれど、少しずつ値上がりしていって、最近は「安い」という感じが全くしなくなっている。税込み、ライスなどのセットの金額も含めた伝票をみて、「けっこう高いな」といつも思う。
 開店当初は「ステーキでこの値段なら、安いのだろうな」という感覚だったのだが、慣れてくると、「とはいえ、3000円も出せば、他の店でいろんなものが食べられるよな」と考えてしまうようになった。
 そもそも、地方都市では、外食に3000円というのは、かなりの贅沢ではあるのだ。牧のうどんなら、かしわごはんをつけても、600円から700円くらいだし。そんな比較をするのは、『いきなりステーキ』にはかわいそうかもしれないが。
 ステーキという食べ物は服に油が飛ぶとか、ニンニクのにおいとかの問題もあるし、案外、選びにくいものではあるのだよなあ。
 個人的には、ひとりでも肉が気楽に食べられる店として生き延びてほしいのだが、すでに店の数は飽和しているのではないか、という気がする。

 長男の強い希望で、吉野家で牛丼の引換券だけもらって帰宅。店内で食べる、もしくは弁当を注文すると、45分間かかります、とのことだったので。