僕が住んでいるところでは、テレビ中継が広島対巨人ではなく、ソフトバンク対西武になっていたので、長男の家庭教師の時間にラジオでマツダスタジアムの試合を聴いていた。
大瀬良大地と菅野という去年の最多勝二人の直接対決は、予想通りの投手戦。
とはいえ、相手は菅野だからなあ、とあまり期待しすぎないようにしていたのだけれど、8番安部のソロホームランでカープが先制!ラジオだからなのかもしれないが、今年もマツダスタジアムのカープファンの応援はすごい。まだ開幕戦だよ、そんなに飛ばしたら1年もたないんじゃない?と苦笑するくらい。
その後も両投手の投げ合いが続いて8回表。大瀬良は100球を越え、ピンチの場面でバッターは銭ゲバ。ここはフランスアにスイッチでも良いのでは……と思ったのだが、大瀬良は渾身のピッチングで、銭ゲバから今日4つ目の三振を奪った。今日一番の大歓声!
その裏、菅野をリリーフした大江、宮國をカープ打線がとらえ、一気に4得点で試合を決めた。大瀬良の気迫のピッチングで火がついたような攻撃。打点を挙げたのが、ベース踏み忘れで、開幕直前まで二軍に行っていた野間だったというのも、カープファンとしてはドラマチックだった。
しかし巨人、1点負けている終盤に出てくるリリーフがこれでは、敵ながら先が思いやられる。銭ゲバは戦力になるだろうけど、菅野以外の先発とリリーフが弱点なのに、ベテランの代打とか、しばらく実戦で投げていない元メジャーリーガーとか、昔の名前で乱獲しただけにみえる。カープは中崎が春先の不安定さを見せたものの、8回の4点が効いた。
大瀬良大地の熱投に終盤の集中打、銭ゲバの4三振と、僕にとっては、最高の開幕戦になった。今シーズンも、カープはけっこう強そうだ。
それにしても、マツダスタジアムのカープファンの熱量は今年もすごい。
このファンの応援が、カープの最大のアドバンテージになるはずだ。