じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

渡辺麻友さんの引退に思うこと。

 今日から6月。面会などの制限も今日から解除されると思いきや、北九州市でのクラスター発生で、もうしばらくこのまま様子をみる、ということに。
 自粛ムード、ステイホームは続くが、季節はめぐる。
 今年は、なんだか急に夏がやってきたような気がする。

 元AKB48の「まゆゆ」こと、渡辺麻友さんの引退が発表された。そういえば最近見なかったような気がするのだが、僕が渡辺さんの仕事で記憶に残っているのは、書店もののドラマに出ていたのと、総選挙で結婚宣言をしたメンバーが出たとき、すごく厳しい顔をしていたときくらいなのだ。
 AKBのメンバーでいるうちはともかく、卒業してしまったら、「アイドルでいること」と「女優やバラエティタレントでいること」の両立は難しいのだろう。AKB48のツートップだった前田敦子さんと大島優子さんも、女優としては主役級というよりは、主人公の友達、というような役が多いし、指原さんはすっかりバラエティの顔になり、「空気を読む達人」になってしまった。
 
 渡辺麻友さんの引退に関しては、「真面目すぎた」と書かれていることが多くて、芸能人って難しいよな、と思う。
 ちゃんとルールを守って、スキャンダルを起こさないようにしているほうが良いのかと思いきや、実際は、クビにならない程度のスキャンダルや若い頃の問題行動があったほうが、ほとぼりがさめれば「人間味がある」「世の中を知っている」とか言われて評価されることも少なくない。
 指原さんだって、スキャンダルでHKTに「左遷された」ことが、キャリアのアクセントになっているのだ。
 まあ、そういうのって、芸能界に限ったことではなくて、「ちゃんとしすぎている人」というのは、いつも少し生きづらい。

 渡辺麻友さんには、芸能界を離れて、自分を取り戻して幸せになってほしい、と思うのだけれど、今まで「完璧なアイドルであり続けること」を自分に課してきた人が、「普通の生き方」に適応して、「普通の幸せ」を感じることができるのかどうか、僕には想像もつかない。