じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

この年になって、自分の「めんどくさい」が、いかに大きな浪費を生んできたかを考えてしまう。

 競馬のG1レースがない日曜日はちょっとホッとする。それならもう馬券なんて買わなければ良いと思うのだが、それはそれで寂しいしなあ。まあでも、しばらくは、複勝110円にすべてを賭けるようなレースは無いはず。無いよね、たぶん。

 久しぶりに用事がない日曜日だったので、以前から気になっていたサービスの解約のために某携帯電話ショップに出かけた。順番待ちが1時間半ほどあったため、書店で本を買ったり、電器屋を覗いたりして時間を調整。
 携帯電話やネットなどの自動更新されるタイプのサービスは、解約しようとすると何かとハードルが高いと聞いていたので、面倒だな、としばらく放置していたのだが、ほとんど使っていないものに、年間かなりの金額を払っているというのは、どう考えても勿体ない。
 だが、人間というのは、「めんどくさい」が「勿体ない」に勝ちやすいし、「わざわざ現状を変える」というのは、それがよほど楽しいことでなければ、気が進まない生き物ではある。
 それで、転勤先の病院で借りていた部屋を何か月も借りっぱなしにしていて、遠いし散らかっているしでなかなか解約できずに、かなりのお金を無駄にしてしまったこともあった。
 実際にやってみれば、そういう解約みたいなものも、案外簡単で拍子抜けするのだけれども。一時的にお金を使うことを厭わなければ、ほとんど人任せにだってできなくはないのが今の世の中だし。
 
 多少の手間はあったものの、思った以上にスムースに解約させてくれたのだが、これは、向こうのほうも、このサービスはそろそろ手仕舞いにしたいからだったのではないか、とは思う。
 しかし、ほとんどの契約はネットで可能なのに、解約だけは要来店、というのは、けっこうハードルが高いよね。もちろん、解約されにくいようにそうしているのだろうけど。
 おかげで、年間数万円くらいはコストを削減できた。この年になって、あらためて、自分の「めんどくさい」が、いかに大きな浪費を生んできたかを考えてしまう。
 でもなあ、「めんどくさい」は最強なんだよ本当に。自分で楽しいと思えることは、多少めんどくさくてもやれるんだけどねえ。チュートリアルの徳井さんは、僕に近いタイプではなかろうか。
 日本中央競馬界が秋華賞菊花賞でやっていたキャンペーンで、名馬クオカードが当たっていた。マジックキャンドルが来たために失ったお金を考えると、たいへん割高なクオカードなのだが、こういうちょっとした幸運も、人生にはあるのだな、と思う。僕のところに来た名馬は、ミスターシービー
「大地が、大地が弾んで、ミスターシービー!」
 杉本清さんの実況が大好きだった。

 いろいろあるが、ダメ人間もとりあえず死ぬまでは生きてみようと思う。