じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

チャンピオンズCのレース後の川田将雅騎手のコメントには、心底腹が立った。

 新型コロナの再流行もあり、息子二人と家でテレビゲームなどをして過ごした。最近世界史マニアになっている長男の知識には驚かされる。その情報処理能力にも。現状は、『HOI4』関連の時代が主なようで、受験にはあまり役立ちそうもないが、『三国志』にハマって中国史の本ばかり読んでいた自分のことを思い出す。小学校高学年というのは、自分が興味があることに対しては、すごい興味と集中力を示すもののようだ。

 みんなが寝静まったあと、チャンピオンCを観戦。
 圧倒的人気のクリソベリルは、道中やや掛かっていたようには見えたが、前につけて直線であとは抜け出すだけ……のところから伸びずに馬券外の4着まで。勝ったのはチュウワウィザード、2着がゴールドドリーム。クリソベリルの2着ならありそうな馬どうしの決着で、僕も含めて、多くの人が、「この馬の馬券も買ってはいたけれど、この2頭が1、2着というのは……」という結果だったのではなかろうか。

 最近ずっと1番人気馬が勝ち続けていたこともあり、外枠や中央競馬のダートG1は去年のこのレース以来、紛れる中京1800m、調子が悪い説などのネガティブな要素は、この馬なら跳ね返すはずだと思い込んでいた。
 先週のジャパンカップのような、強い馬が強い競馬をして固く収まるレースのほうが稀有なのに。
 牝馬・牡馬の無敗三冠に、アーモンドアイのG1中央芝G1を8勝の新記録達成、そして先週のジャパンカップと、「歴史的な名馬が出走して勝つレース」に慣れ過ぎていたところで、一気に叩き落された感じ。来週からは2歳G1で、どうなるかわからないところがあるので、ここまでは名馬が順当に勝つのではないか、と、なんとなく信じてしまったところがある。結果的には、クリソベリルは、地方ダートG1のほうが適性が高いし、そもそも中京1800mというのは荒れるコースなのだ。そして、クリソベリルは負けたといってもそんなに差のない4着で、けっして弱かったわけでもない。こちらが期待しすぎていただけで。


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 とか書きつつも、やっぱり馬券を外すと「なんだかなあ……」と言いたくはなる。川田騎手が、レース後に「この状態で、よく4着まで来たと思う」とコメントしているのをみて、これが新聞だったら、ビリビリ破りたいのだが、ディスプレイなので我慢した。圧倒的1番人気が予想される馬を、そんな状態で出走させるなよ、詐欺か、泥棒か。こちらは出てくるかぎりは、それなりに陣営が自信を持てる状態であることを前提にしないと、馬券なんて買えないのに。状態が悪いのなら、匂わせるのではなく、もっとはっきり「今回はダメです。買わないで」と言ってくれ。こっちは金を賭けているんだぞ。というか、ヌケヌケとレース後になってそんなコメントをしているのをみて、競馬はやっぱり、そんなに金を賭けるものじゃないな、と思った。
何が「日本で負けてはいけない馬です」だよ。そんなコメントをして競馬への信頼を無くすくらいなら、「敗因はわかりません」とか「前のレースの見えない疲れでしょうか」くらいに濁してくれたほうがマシ。調教師が出走させたのが悪くて、乗っていた自分(川田)のせいじゃないよ、って言いたいんだろうけどさ。振り込め詐欺で、お金を回収する下っ端が「自分は主犯に言われたことをやっただけなんで無罪です」っていうのが通用するわけがない。先週は最高のレースだったけど、今週はほんとうに最低だったな、何がチャンピオンズCだ。

思い出すとイライラしてくるので、眠剤をいつもは半錠のところを1錠飲んで寝た。自分の意思で賭けた結果で、こんなに不快になるのなら、もうやめたほうが良いよなあ。それは理屈としてはわかっているのだが。
人生のちょっとした不快や不具合の大部分は、自分で蒔いた種。


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