じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

医者とか学校の先生っていうのは「役者的な要素」が強い仕事ではある。

 家を出たら、雪がちらついていた。
 まあ、12月も中旬だものな、次の次の日曜日は、有馬記念だものな。
 競馬のスケジュールで、季節の移り変わりを感じるようになって、もうだいぶ経ってしまった。

 今日はなんだかとても気分がささくれ立っている日で、自分のイライラを抑えながらの仕事になった。患者さんも困っているから病院に来ているのだ、と頭ではわかっていても、なぜあえてこのタイミングで……ということもある。それを悟られてはいけないけれど。医者とか学校の先生っていうのは「役者的な要素」が強い仕事ではある。ただ、うまく演じれば、相手に受け入れてもらえるかというと、必ずしもそうではなくて、こちらも悩んだり困ったりしている姿に共感する人も多いから難しい。うますぎると、かえって嘘くさくなってしまうのだ。昔、中島らもさんが「優秀な営業マン」の話を書いていたのを思い出す。

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この「脂汗のS」さんの話など、人間の信頼関係というのは、一筋縄ではいかないものだと考えずにはいられない。

当番で帰りが遅くなったし、寒いし、ちょっと疲れてもいたので、夜は自宅で本を読んだり、ネットで書きものをしたりしていたら、いつのまにか、もう寝る時間になっていた。まあ、こういう生活も節約のためには悪くない。