じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

有吉さん、夏目さん、マツコさんの『怒り新党』メンバーが5年ぶりにそろった夜


 金曜日は早出と遅番が重なっているので、けっこうきつい。他の日よりも、朝早く起きなくてはならないというのは、何年も続けているのに、けっこうプレッシャーになっている。25年前は、毎朝このくらいの時間に出勤して、採血ができなくて朝からうちのめされていたことを思えば、だいぶラクにはなっているはずなのだけれど。「ああ、今日も長いなあ」と車のなかで溜息をついている僕の横を、マスクをした小学生たちが、追いかけっこをしながら学校へと向かっていく。

 仕事を終えて、マツコ・デラックスさん、有吉弘行さん、夏目三久さんの『怒り新党』メンバーが3人そろっているのを観た。
 僕はこの3人がやっていた『怒り新党』が大好きだったので、有吉さんとの交際・結婚が報じられ(結局そのときどうだったのかは、今もわからないのだけれど)、夏目さんが卒業してしまったときは、けっこう悲しかった。

 あれから5年、有吉さんと夏目さんが本当に結婚したことに驚きつつ、あのときは何だったのだろう、とも思っていた。
 ただ、どんな経緯であれ、あんな記事が出てから5年後にここまで辿り着いたのだから、もう十分だよな、祝うしかないよなあ。

 今回、有吉さんと夏目さんが夫婦初共演の場として、『怒り新党』の系譜を受け継いできたこの番組を選んだことは、マツコさんを含めた3人、そして番組スタッフとの結びつきの強さを感じずにはいられなかったのだ。

 思い返せば、『怒り新党』は、鳴り物入りではじまった番組、というわけではなかったのだ。当時人気が出てきていた「キワモノ」枠っぽいマツコさん、あだ名で復活した有吉さんに、人気局アナでありながら、週刊誌に「避妊具のパッケージを持って微笑んでいる写真」を公開され、居場所を失ってフリーに転身した夏目さんというメンバーの深夜枠ではじまったのだから、そんなに期待もされていなかったはずだ。
 今から考えると、「人気者の3人が集結!」みたいな感じだったのだが、当時は、いつ終わってもおかしくない番組、だと思っていた。
 この番組が人気になったのは、3人の微妙な関係性とともに、「新・3大」などのセンスが良くて語りたくなる、でも、やたらとリサーチに手間がかかりそうな企画をつくってきたスタッフの力も大きかったはずだ。
 そして、有吉さん、夏目さんは、マツコさんだけではなく、番組スタッフにも「恩義」を感じていたからこそ、今回の出演につながったのではなかろうか。
 
 しかし、人間、何が幸いするかわからないよね本当に。
 当時の夏目さんは、何の仕事をやっても視聴率が取れない印象があったし、猿岩石での「一発」から復活してきた有吉さんも、どこまで人気がもつかわからなかった。
 深夜番組に「背水の陣」で臨んだ3人が、この番組での成功によって、10年も人気者であり続け、2人は結婚までしてしまったのだから、人生というのはわからない。出会いとか縁は、意外なところに転がっているものなのだ。

 ああいう形で『怒り新党』が終わったことには、正直、ちょっと納得できないところがあったのだけれど、今日の3人をみて、ようやく僕も納得できた気がする。時間というのは、最大の薬でもある。夏目さんは仕事を9月でやめるそうだけれど、1年に1回くらい、この番組に3人で出てほしいなあ。まあ、また出役に興味がわいたら、仕事をすればいいよね。あまり決め過ぎないほうが良い時代でもあるし。


fujipon.hatenablog.com