じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

7月7日、七夕。「7」という数字に踊らされるギャンブルおじさんの躍動と諦念


 7月7日、七夕。
 7が並ぶ日に平日休みなんて……もうこれから仕事をしている間には、二度とないことかもしれない……と自分に言い訳をして、パチンコ屋に出撃したのは良いものの、わざわざ抽選まで受けて、500番とかを引いてしまい落ち込む。これはもう打たずに帰れ、ということなのだろうと思いつつも、せっかく来たのだからと夕方くらいまで、ちょっと古めのあまり人気のない台を打った。

 7月7日だから、もうこれは店内は大開放、お祭り騒ぎだろうと期待していたのだが、現実は厳しい。普段より少しはマシかな、というくらいの回りに(といっても、最近の「ふだん」がわからないけれど)、期待して集まったお客さんが多いので、ものすごく出している人もいる、という感じだった。サービスしている店もあったのだろうけど、僕の観測範囲では、客が勝手に「7」という数字に期待していただけだった。自分なりにいろんな情報をネットで集めて、近所ではいちばん出そうな店に行ったんだけどなあ……

 まあ、実際は少しだけ勝ったのだが。というか、大勝ちは狙わずに、ある程度プラスになったところで撤収。
 せっかく出した玉を全部失ったときの後悔のほうが、運よくもっと勝ったときの喜びよりも大きいことを僕はようやく理解できるようになった。
 とにかく、自分の機嫌を損ねないこと。誰も、オッサンになんて気を遣ってくれないのだから、自分で自分をうまく乗りこなさないと。
 それならギャンブルなんてやらないほうが良いに決まっているのだが、起伏がなさすぎる生活というのも、それはそれでなんだか物足りない。

 『遊戯王』の作者の高橋和希さんが亡くなられた。
 60歳、まだもう少しやりたいことができる年齢だったはずなのに、というのと、好きなことをやっているときの事故であれば、それはそれで悪くない幕の閉じ方なのかもしれない、と思いたい気持ちと。
 『遊戯王』の作者がもう60歳になっているのだから、僕だって50歳になるはずだよなあ。

 英国のボリス・ジョンソン首相が、保守党の党首を辞任。経緯を追ってみると、どこかでもう少しうまく立ち回ることができたら、辞任にまでは至らなかったのではないか、と思う。確かに責任問題はあるだろうけど、新型コロナ禍をなんとか乗り切ってきた清濁併せ呑む、人を食った雰囲気のチャーチルっぽいイメージがあるジョンソン首相、僕はけっこう好きだった。まあ、国のトップが辞める状況なんて、他国からみれば「ようやく」か「このくらいで辞めちゃうの?」の両極端なのだよな。

 寝る前に、Steamのセールが明日の午前2時までだったことを思いだし、あわてて何作か購入。これたぶんやらないんだろうなあ、とは思いつつ。Steamのゲームは、定期的にセールが開催されるだけに、「セール待ち」になってしまう。人気の高級スイーツ店などでは、「売れ残りを安く売ってしまうと『値下げ待ち』の人が多くなってしまうし、ブランドの価値が下がるので、安売りはしない」という話を聞いたことがあるのだが、Steamに関しては、どうなのだろうか。もともとの価格が「セールで下げること前提の設定」になっているのか。それにしても、ゲームが安く買える時代になった。小中学校くらいの自分にタイムマシンで送りたいくらいだ。