プロ野球のドラフト会議。
毎年けっこう楽しみにはしているのだが、今のカープじゃなあ、というのに加えて、森下投手の右肘痛のニュースで、「これはもうどうにもならんな」と意気消沈して、夜にネットで結果だけ見た。カープはけっこう良い指名ができたみたいだが、これまでの記憶では、カープは大瀬良や森下、栗林のような超一流の「そのまま戦力」を除き、「即戦力」を獲得しようとすれば、中途半端な一軍と二軍を行ったり来たりする選手になり、「未完の大器」を指名すれば、ずっと未完のまま戦力外になっていく、という傾向がある。こうして一人指名されると、一人戦力外通告されるんだな、とも思う。入ってくる側のことよりも、クビになる側のほうを、つい考えてしまうのだ。僕の立ち位置だと、そのほうがリアルだし。とりあえず、森下の怪我がひどくないと良いのだが。
仲本工事さんが事故で亡くなった。『全員集合』で体操をしていたイメージが強いのだが、ネットニュースで「ゴミ屋敷に独居」というのが出た数日後にこんなことが起こるとは。もし神様というのがいるのであれば、ちょっと意地悪すぎるのではないか。そもそも、あんな記事が出なければ、仲本さんの行動も変わっていたのではないか。まあ、結果を見て、「あんなの書いた記者が悪い！」とか言うのも、被害者を増やすだけかもしれない。「あのドリフのメンバー」の事故の加害者になってしまうのは想像を絶する辛さだろう。そんなの相手が誰でも辛いか。
アントニオ猪木さんが動画でボロボロになった身体を晒しながらメッセージを送っていたのも思い出す。どんな立場の人間も、栄光や歓声に包まれた人も、死に方は選べないし（ある種の死に方であれば、選ぶことはできないわけではないが、それはまた別の話にしておきたい）、結局はひとりで死ぬのだ。
そんなことを考えていたのだけれど、エリザベス2世という人は、その臨終においても多くの人が理想とする最期に近い人ではあったな。
それでも、家族の問題は抱えていたわけで、人というのは誰でも、どこまで行っても、良いことばかりじゃない。
