じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と僕のムダで面倒なエセ完璧主義


 平日休みの日なのだが、夜に研修会が入っていて、朝からかなり憂鬱。
 しかし、夜の予定が詰まっている、と思うと、朝からちゃんと動かなくては、という気分になったのも事実だ。
 映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の朝一の回を観に行った。
 上映時間3時間12分という長尺のため、最初の回を観ても、お昼を過ぎてしまう。
 平日の仕事帰りに観ると終わる時間が遅くなりすぎるし、土日にひとりで、というのも行きづらい。
 研修会は19時からなので、昼からの回だと、時間の余裕がなくなってしまう。
 というわけで、けっこう頑張って、9時前から鑑賞。なるべく飲み物には手をつけず、なんとか3時間12分完走できた。
 とにかく映像が素晴らしい。3Dも、ありがちな、敵の攻撃が目の前に近づいてくる、というような「驚かせ系3D」ではなく、世界の奥行きを見せてくれる使い方で、目もあまり疲れなかった。ただ、ストーリーは「ありがち」で、「これまでの自分ではない人生を選ぶ」という「仮想世界が現実を乗り越えていく」という新しさは、もう見られなかった。というか、2022年では「仮想世界を人生の表舞台にする」という生き方は、そんなに珍しくも斬新でもないものなあ。

 せっかく外出したし、今日はどうせ夜は仕事なので、めんどくさい、あるいは気になっている用事をついでに済ませてしまおうと、床屋に行き、丸亀製麺で『豚汁うどん』を食べ(ピリッとした辛めの味付けがされていて、なかなか美味しかった)、冬服を買い足し、不在通知が入っていた郵便物を郵便局まで取りに行った。とりあえず、僕には珍しく、今日やりたかったこと、やるつもりだったことがほぼできたと思う。
 だが、こんなふうに、「面倒なことは、一度にやってしまわないと気が済まないというか、ひとつでもできないと、もう全部やらなくていいや、という気分になってしまう」のが僕の問題点なのだ。ムダで面倒なエセ完璧主義。これは、半世紀生きてきて、ずっとそうだ。それでも、この10年くらいは、体力・気力の全般的な低下もあって、「少しずつやっていく」ことを意識しているようにしているのだが。

 夜は仕事の研修会。わざわざ休みの曜日にやらなくても、と思うのだが、ほとんどの人は今日は休みではないのだ。でも、それはそれで、こんな年末に、雪の日に、とは言いたくなる。会場全体も外と同じようにどんより。
 
 なんとか研修会をやりすごして、ようやく帰宅。
 これほど、やるべきことをちゃんと消化できた日は珍しいのだが、なんだかずっとイライラしていた。
 これでダメなら、できたことに満足できる日なんて、ほとんどないはずなのに。

 雪は、明日の朝には積もっていそうな勢いだ。明日は早番なんだよなあ。


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