じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「いい質問をする」「自分が何を知りたいのか明確にしておく」ことは、すごく大事。


 8月26日。なんかもう朝からだるい。暑いし。とはいえ、メンタル低空飛行な人生を50年以上やっていると、これが自分の平常運転だということもわかっている。やる気満々でスキップしながら出勤するような状態のほうが怖い。今の生活だって、10年前くらいの朝から抄読会、日中は座る時間もほとんどなく仕事、夜は週2、3回の飲み会、子どもたちも小さい、という状況に比べればパラダイスではあるのだが。人はラクなことにはすぐ慣れる。キツいことは終わってしまえばけっこう簡単に忘れる。ときには武勇伝にさえしてしまう。

 大型の台風が九州に接近してきそう。なんだか台風も久しぶりだな。

 仕事のあとに歯医者へ。歯石取りなど。処置に夢中になるのは仕方がないとは思うのだが、ずっと口を開けて、喉に水が溜まっている状態というのは、けっこう苦しい。少し休憩を入れてくれるだけで、だいぶ苦しさは違うのに。そこで、自分の仕事の進捗状況だけではなく、治療されている側への想像力と配慮があるかどうかが、処置が上手い人と思われるかどうかの分水嶺なのだ。

 放射線とか病理の検査依頼の伝票でもそうだよね。診断する側の状況を想像して、自分がどう考えて、何を診て欲しいのかをメッセージとして伝えたほうが、診断する放射線科や病理の医者もやりやすいし、的確な答えを返してくれる。でも、実際は「ルーチン」とか、「病理組織診断お願いします」だけしか書かれていない伝票が多い。それで、あとで「知りたかったことが書かれていない」とクレームをつけてくる人が少なからずいる。

 いい答えが欲しければ、「いい質問をする」「自分が何を知りたいのか明確にしておく」ことは、すごく大事。僕は頼む側にも診断をつける側(とは言っても見習いまでだったが)にもなったことがあるけれど、「質問力」は医者でもかなり差がある。

 まだ月曜日だし、暑さもあってバテてもいたので、家で少し『FF7リバース』の続きをやって寝た。
 画面酔いでずっと放置していた『FF7リバース』なのだが、設定を変更して酔いにくくなってからは楽しくなってきた。マップを埋める作業ゲームになりつつあって、こういうのではなんだけどなあ、とは思い続けているけれど。


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