じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「それはオザケンのことが好きだから、フィルター入ってるんじゃない?」

 お昼過ぎに、ようやく雨が上がった。
 今日はあまり慣れていない処置や検査、緊急入院、外来もあり、この病院で働いているなかでは、かなりあわただしい一日だった。

マツコの知らない世界』、今回は「日用品」「くせ字」ということで、この番組にしては珍しく、食べ物の話がないな、先日ネットで見た記事でも、「食べ物の話のときの視聴率が良いから、2本に1本は入れることが多い」というのを読んだのに、と思ったいたのだが、日用品のコーナーで、銅製の卵焼き器でマツコさんが卵焼きをつくって食べていた。
 やっぱり、食べ物必須なんだな。
 たしかに、あれでつくったほうが、美味しくできそう。
 卵焼きって、家で食べる場合には「美味しすぎないのが美味しい」ような気もするんだよね。
「くせ字」も興味深かったのだけれど、ゲストが小沢健二さんの字が好き、と言っていたのに対して、マツコさんは「それはオザケンのことが好きだから、フィルター入ってるんじゃない?」と、実に適切なツッコミを入れていた。
 いやほんと、僕は最近ようやく、「善悪」というのは、かなり「好き嫌い」に左右されがちで、同じことをやっても、好きな人なら許せるし、嫌いな人なら悪く解釈してしまいがちなんだよな、ということがわかってきた。
 ただ、オザケンの字は、読みやすくて力が適度に抜けていて、僕もけっこう好きだな。これもフィルター入ってるのかもしれないけれど。
 僕は最近手書きがかったるくてしょうがなくて、そういう「めんどくささ」がにじみ出た自分の字を見るのが厭で、さらに手書きが嫌いになる、という悪循環に陥ってしまっている。
 でも、古い病院だから、手書きの書類仕事がやたらと多いのだよなあ。コンピュータのキーボードなら、リズミカルに打っているだけでも、少しは気がまぎれるのだが。


 セリーグのCSファーストステージは、DeNAが快勝して、昨日の楽天に続いて、3位チームがファイナルへ。阪神は敗色濃厚となった6回から藤浪投手が登板し、2回無失点の好投をみせた。
 金本監督は、思い切った采配をしたものだ。
 甲子園で、松坂がリリーフ登板した横浜高校が奇跡的な逆転をみせたように、藤浪というピッチャーには、流れを変える力があると期待したのか、すでに来季のことを考えていたのか。
 純粋に「もう1点もやりたくない」と考えていたのであれば、点差があったとはいえ、負ければ終わりの試合で、今シーズンの藤浪を出すのはあまり分の良い賭けとは言いがたいと思うのだ。
 結果的には、阪神は試合に負けてしまったけれど、藤浪の好投は、来シーズンにつながっていきそうだ。
 阪神ファンも、藤浪に関しては、かなり手応えを感じていたみたい。
 采配というのは、確率や確実性だけではないというのが、面白いところであり、難しいところでもあり。
 
 25時に就寝。