じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

麒麟の川島明さんが紹介していた『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』というマンガがすごく面白そうだった。

 久しぶりに土曜の午前中に家にいたので、観るともなく『王様のブランチ』を眺めていたのだが、けっこういろんな情報がまとめられていて、これは便利な番組だな、と感心してしまった。長いあいだ続いているというのもわかる。問題は、これをずっと観ていると、いつのまにかせっかくの土曜日の休日がいつのまにか半分くらい潰れてしまうことか。
 番組のなかで、麒麟川島明さんが紹介していた『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』というマンガがすごく面白そうだった。
 『金田一少年の事件簿』は、僕も読んでいたのだけれど、こんなスピンオフ漫画が出ていたとは気づかなかった。最近、書店の漫画コーナーにはあまり行かないからなあ。
 この漫画、犯人側から、犯行のときの様子と金田一少年にトリックを暴かれる際の心の動きを描いているのだが、『オペラ座館殺人事件』の犯人が、犯行に使ったモーター付きゴムボートについて「高校生に10万円はかなり痛い」と嘆いていたりとか、犯行のときにかなりアクロバティックな作業をワイヤーに吊られながらやらなければならなくて、「『SASUKE』出れるわ……ッ!!」とぼやいていたりしている場面が紹介されていて、笑ってしまった。ミステリのトリックって、理屈はともかく、実際にやるのは物理的にかなり難しかったり、タイミングがものすごくシビアだったりするものが多いのだよなあ。
逆転裁判シリーズ』のワイヤーをつかったトリックとか「そんなにうまくいかないだろ!」って思いながらプレイしていたものだ。もっとも、そういうムチャぶりみたいなのを楽しむゲームではあるし、「霊媒」がありの世界を受け入れているのに、そこにこだわるのもおかしいのかもしれないが。
 『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』のように「視点を逆にしてみる」というのは、思いつきそうで、実際に作品にしたものはそんなに多くはないはずだ。金田一少年がトリックを暴こうとしているときに「俺…これから辱められるんだ…」と怯える犯人の内心があったのだけど、凶悪事件を涼しい顔でやれる人なんて、そんなにいないのかな、とは思う。大勢いても困るけど。
 それにしても、川島明さんのプレゼンテーションは相変わらず上手いな。競馬の予想も上手いけど。たぶん、情報の整理に長けている人なのだろうな。「川島明のプレゼン術」とか、本にしたら売れそうだ。

 
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