いつのまにか10月も最終日、もう2021年もあと2ヵ月しかないのか。
そして、衆議院選挙の投票日になっていた。
ネットに「投票しました!」と書くために投票する、というのは、はたして正しいことなのか。
「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、食べるならどっち?」
そんな「究極の二択」があるのだが、選挙に行くたびに、「投票したら、この人やこの党を僕が『支持』したことになるんだよなあ……」と、やるせない気分になる。しかし、食べ物は他にはなく、その料理をつくったのも自分自身ではあるのだ。
『競馬BEAT』の冒頭で、麒麟の川島さんが「僕はハロウィンよりも圧倒的に秋天(秋の天皇賞)が今日の楽しみです!」と言っていて、「だよね!」とおおいに頷いた。
三冠馬とマイル、スプリントを制した牝馬、そして伸び盛りの3歳、皐月賞馬。
個人的には、距離実績と東京コース適性、ローテーション、斤量的な優位から、エフフォーリア本命だったのだが、結局、終わってみればまだ若かった、ということになる不安を捨てきれず、「3強」ボックスに、3強から東京コース巧者(だと思う)カレンブーケドールへの馬券も購入。締め切りが近づくにつれて、どんどんオッズが安くなっていったので焦った。みんな「3強」を信用しすぎだろ!(結果的に、みんなの方が正しかったののだけれども)。
レースは、ややスローペースとなり、3強のなかでは一番後ろのポジションを予想していたグランアレグリアが3強のいちばん前で、エフフォーリア、コントレイルの順番。予想外ではあったものの、直線では最初に抜け出したグランアレグリアを目標に、外からエフフォーリアが交わし、そのままゴールに飛び込んだ。追ってきたコントレイルは最後になんとかグランを交わして2着は確保したものの、エフフォーリアには馬体を合わせるにも至らず完敗だった。
これほど「3強」がオッズ通りに結果を出すレースは、去年のジャパンカップ以来だ。
コントレイルが最後に2着に上がるところまで似ていた。
馬券的には有難かったのだが、「3強」のなかでも、エフフォーリアの強さが際立つレースだった。
ルメール、福永祐一に比べると、横山武史騎手は勢いはあっても経験値がどうかな……と心配していたのだが、先週のタイトルホルダーに続いての素晴らしい騎乗だった。
エフフォーリア、お父さんのエピファネイアは菊花賞馬だし、菊花賞に出れば相手関係的にも楽勝だったのに、と思っていたのだけれど、この結果をみると、陣営の選択は見事だった。種牡馬としての価値を考えれば、菊花賞を勝つよりも、この相手に秋の天皇賞で勝つほうが、将来がずっと明るくなるだろう。
本命党としては、こんなレースが見られて、馬券もほんのちょっとプラスになってくれれば大満足。
それにしても、こういうレースをコントレイル本命でエピファネイアとグランアレグリアへの馬連2点で的中させた麒麟川島さんは見事だった。配当は安い馬券なのだが、きちんと点数を絞って買って当てるのはそんなに簡単じゃない。
夜は選挙特番を眺めて過ごした。
20時に出た各局の出口調査をもとにした議席予測よりも、自民党がずっと多かった。
所属政党で決まるよりも、あまりにも長く議員を続けている人や問題がある人が落選する、というのは、けっこう真っ当な結果だったのかもしれない。