じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

大混戦の第82回菊花賞は、終わってみれば「血統のドラマ満載」だった。


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 ようやく週末の病院日直を終えての日曜日は大混戦の第82回菊花賞
 皐月賞馬もダービー馬も不在で、目立った夏の上り馬もいないし、トライアルはセントライト記念が波乱で、個人的には見込みがあると感じた2着馬は菊回避。神戸新聞杯は不良馬場でステラヴェローチェが差し切って勝ち、ダービー馬は4着に敗れたのだが、あの馬場だと、ステラヴェローチェの道悪適性のおかげかなあ、とも思う。あのレースで一生懸命走れば、疲れが残りそうだし。
 これは荒れる!と、なんとなくワクワクしながら予想していたのだが、人気馬はみんなそれぞれ不安材料があり、なんでレッドジェネシスやオーソクレース、タイトルホルダーがこんなに人気になるんだ?とオッズをみて疑問だったのだが、人気順にみていくと、結局、この3頭とステラヴェローチェが押し出されて人気になるのもしょうがないかな、と納得せざるを得ない。うーむ、こんなの当たらないだろ、何が来てもおかしくないぞ……
 
 まあ、結局、実績を評価してステラヴェローチェからの総流しと、レッドジェネシス、オーソクレース、タイトルホルダーの馬連ボックスを買った。
 正直、セントライト記念ではまともにレースをできていなかったとはいえ、タイトルホルダーは負けすぎだし、皐月賞からダービーと距離延長で成績を落としているので、消そうかとも考えたのだが、このどんぐりの背比べ菊花賞で、このメンバーのなかでは実績がある内枠の先行馬、というのと、お姉さんが菊花賞5着のメロディレーン、というのを知って、買い目に加えておくことにしたのだ。

 レースは、タイトルホルダーと横山武史騎手の独壇場、という3000mだった。
 正直、展開に助けられて前残りで2着はあるかもな、というくらいの消去法での「買い」だったのだけれど、直線ではタイトルホルダーはぶっちぎりで、あとは2着争い。
「うわー福永やめてくれ!」と叫ぶことになった。ディヴァインラヴは強かったが、それ以上に、福永祐一乗れてるなあ、上手いなあ、と感心せずにはいられなかった。
 最後にルメールのオーソクレースが2着に上がったので、僕も「感心」することができたのだが。ほぼトントンくらいでも、とりあえず当たればおおらかな気分になる競馬者。

 3連系でステラヴェローチェを買っていた人たちは、「福永勘弁してくれ……」だったと思うけれども。僕が観ていたテレビ中継では、外のステラが3着に上がったようにも見えたので、これで外すとダメージが大きそう。
 ステラヴェローチェは、終わってみれば、馬も吉田隼人騎手もあの状況でできることをやった結果の4着だったという感じ。レッドジェネシスは、「なんでこの馬が1番人気だったのだろう?」と30分前の自分を問い詰めたい惨敗だった。

 この大混戦を的中できてとりあえずよかったけれど、タイトルホルダーがメロディレーンの弟で、オーソクレースがマリアライトの息子と、比較的長めの距離で活躍した牝馬がいる血統のおかげで、2頭とも半信半疑ながら買うことができた。
 
 菊花賞の逃げ切りも、横山武史騎手のお父さんである横山典弘騎手が乗っていたセイウンスカイ以来なんだよなあ。
 あのレースのセイウンスカイも強かった。
ウマ娘』が人気になっているなかで、『ウマ娘』にも出てくるセイウンスカイを思い出させる逃走劇、か……主役のスペシャルウィークは、セイウンスカイと同世代。

 横山典弘騎手は、イングランディーレ春の天皇賞での逃げ切りも印象深くて、横山家は長距離G1の逃げ切り血統なのかもしれないな。

 終わってみれば、いろんな血統のドラマがあった菊花賞だった。
 タイトルホルダーを買っていなければ、オークソレース!だったかもなあ……と思いつつ。


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