じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

有馬記念で、ピカチュウに感謝した2022年のクリスマス


 クリスマス、とは言っても、気分的には24日のイヴのほうが盛り上がっていて、25日になるともう終わってしまった感じがする。
 今年は日曜日な分、まだクリスマス感はあるといえばあるのだが、まあ、有馬記念の日だよな、競馬者としては。
 ダービーと有馬記念だけは、たとえ微益でも当てておきたいレース。僕も久しぶりにレースをパドックからリアルタイムで観た。
 ふだんは、感情的になると申し訳ないから、みんなが寝静まった夜中にひとりで観ることにしているので。

 今年は、ルメール騎手騎乗のイクイノックスがいる5枠から総流し。あと、ジェラルディーナのお母さんのジェンティルドンナが引退レースで低評価を覆して内枠から勝ったのが忘れられないので、枠連3-7まで。これでは当たっても本当に微益なのだが、それでも当てたい有馬記念。しかし、なんとか当てたいと思って買うと、外枠はきつそうだが、単騎逃げが濃厚なタイトルホルダーが展開的には有利だよなあ、イクイノックスは中山は皐月賞2着があるだけだし、有馬記念ルメール騎乗の5枠9番といえば、アーモンドアイ……などと、心は乱れる。

 レースは、予想通りタイトルホルダーの単騎逃げとなり、ペースもミドルペースで、逃げ馬にとっては絶好の展開だったはずなのだが、結果的にはタイトルホルダーはほとんど抵抗できずに残り200mで馬群に沈み、4コーナーから抜群の手ごたえで上がってきたイクイノックスが直線で他馬を突き放しての圧勝。2着はこれが騎手としては最後の有馬記念福永祐一騎乗のボルドグフーシュ、3着に出遅れながら最後に突っ込んできたジェラルディーナ。正直、ボルドグフーシュは、菊花賞のレースはハイペースでスタミナが要り、最後に時計がかかる流れがハマっただけなのではないか、中山の短い直線では届きそうもない、と思っていたのだが、今日は後方待機から早めに動いて上がり最速の2着。3歳馬の成長力恐るべし。そして、今年はピカチュウがアニメの主役引退だから黄色の枠!というオカルトに頼り、ピカチュウといえば黄色に黒!と2枠を厚めに買い足した自分を褒めたい。ジェラルディーナは赤の枠だったから、ピカチュウ馬券炸裂。
 しかし、この手のオカルトは、結局「なんでもあり」で、ワールドカップイヤーだから、日本代表のチームカラーの青、ヴェラアズール!とか、アルゼンチンが優勝したからアルゼンチン共和国杯を勝った馬が来る!とか、後付けではどの馬にも何らかの「理由」はつけられるのもまた事実。結局、イクイノックスを買いたかっただけなんだよな。タイトルホルダー流しにしなくてよかった……ここまで見せ場もないとはさすがに思わなかった。「目に見えない疲れがあった」なんていうのはもう、「なんでもあり」の範疇だよなあ。競馬ではしばしば使われる言葉だけれど。
 ルメール騎手がインタビューで、「2度あることは3度ある。クリスマスの有馬記念に勝つのは3回目です。メリークリスマス!」と言っていた。2005年は、ハーツクライディープインパクトを負かした年で、2016年はサトノダイヤモンド。今年もルメールサンタがやってきた。終わってみれば、掲示板に載っているのは一桁馬番ばかりで、やはり内枠有利のレースでもあったのだろう。復活を期したエフフォーリアは5着。パドックでは、ちょっと怖いな、今回は輸送競馬じゃないし、まともに走れば来るかも、と思ったし、レースでも見せ場はないが掲示板には載った。微妙だ。

 とりあえず、有馬記念が当たれば、穏やかな気持ちで年越しができそうな気がする。ホープフルSなんて蛇足なんだよ、と思いつつ、毎年買ってしまう自分の愚かさよ。
 『スプラトゥーン』と『ポケモン』をスイッチで少しずつ遊んで寝た。ピカチュウに、感謝。